世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

生活あってのビジネス、それを保証するのが経営者

「俺が知ってるぜ、秘宝の隠し場所は!」
「お、お前までが裏切るのかっ!?」
「けっ。滅多に見つかんねぇ盗掘で、細々と食いつなぐ生活なんてやってられるかよっ!!」

(ストーリー)
サハラ砂漠をガイド付きでゴルゴはラクダに乗っていた。するとそのガイドが有り金と荷物を全部おいて行けと言う。ゴルゴはガイドを殺さないまでも、右腕と左足を狙撃し、目的地まで向かった。

ゴルゴの目的地、ズールー村に、カイロ大学で考古学を専攻している大学生の娘ルシアが帰ってきた。ここでは盗掘と贋作づくりで生計を立てていた。ルシアの幼馴染アジャもやってきて、この村を救いに来たという。彼の入っている組織は真実のイスラムというものであった。

ゴルゴが商社として村にやってきた。そのとき、ゴルゴのガイドをしていた男が戻って来て、ゴルゴが右腕と左足を銃で撃たれ、砂漠に捨てられた。ゴルゴは砂漠の環境を息抜き、怪我をいやした。

その頃、ズールー村にアジャと共に真実のイスラムがやってきた。革命には資金がいる。秘宝の隠し場所を教えざるを得なかった。

ゴルゴがズールー村に戻って来て、例のガイドを脅し、真実のイスラムの指導者ジョセルの向かった場所を聞き出す。ゴルゴには場所を聞き出したのち、そのガイドを殺した。

ルシアは、発掘場所をジョセルに教える。その場所にゴルゴも現れ、ジョセルを射殺。ルシアの持ってきたダイナマイトを使って、その発掘場所を爆破。村人たちはゴルゴに救われた。

(解説)
「スフィンクスの微笑」の一幕である。ゴルゴが銃に撃たれて、砂漠に捨てられ、珍しく瀕死の状態になった。真実のイスラムがズールー村を占拠したときに、村人が裏切り、セシム村長との会話である。この村は贋作を作って売ることで、生計を立て、盗掘品を売って、それなりに稼いでいる村である。どちらにしても胡散臭いビジネスなのが、普通のビジネスにおいても、生活費を稼ぐためのものと、臨時収入的な売上の上がるものは、別に考えた方がいい。アホな経営者に、臨時輸入的な売り上げしか考えない者がいる。そうすると、上のように、滅多に見つからない盗掘で、細々と生きてはいられなくなり、造反組を生む。人は生活が基盤である。生活ができるかできないかは大きい。アホな経営者の中で、裏切り者はいらないというが、裏切りの原因を作っているのは、従業員に生活費を保証しないアンタだという事に気づいていない。夢追い人の経営者には近づかない方がいい。

[教訓]
〇経営者は、自分の夢を追うビジネスと、企業の、特に従業員の生活費を賄うためのビジネスは分けて考えるべきだ。生活あってのビジネスである。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする