「もう弾丸は尽きているはずだ!!観念してでてこいっ、ゴルゴ13!!」
「お前の計算は正しかった・・・その銃を渡して、奴から残金を受け取るより・・・我々からの報酬を受け取った方がはるかに商売になる、というものだ・・・」
(ストーリー)
カブールを視察中の軍総政治部長ボリス将軍がゴルゴに暗殺された。ある部隊の隊長は将軍暗殺の犯人を追うより、特別強襲攻撃隊としての任務を優先させた。その隊長が二人の兵士を連れて、街を歩いていたときに、銃の整備屋を見つけ、その者に尋ねると、その銃はゴルゴのものであることが分かった。そのため、この町にゴルゴがやって来ることを予想し、待ち伏せることにした。
武器の整備屋のところで、試射をしようとすると、その場所にいた人間がゴルゴに銃を向けた。予想外の事だったので、ゴルゴも弾丸を切らせてしまった。ある小屋にゴルゴを追い詰めた兵士たち。
ゴルゴは車の排気口に釘を詰め、発射、倒れた兵から銃を奪い。全て射殺した。
(解説)
「ゼロの反撃」の一幕である。武器整備屋の思わぬ裏切りがあった。ゴルゴが口の軽い整備屋に依頼するとも思えないのだが、アフガニスタンでは人材不足だったのかもしれない。ゴルゴの事を知っていれば、ゴルゴの敵に情報を教えるわけもない。ひょっとして、ゴルゴよりも何十人もの兵士が怖いと思ったのだろうか。
ゴルゴから残金を受け取った方が、命も残ってよかった。今の恐怖や苦労を振り払って、後で苦労をすることはよくある。今の困難と、将来の困難を比較すると、将来の困難の方が大変そうに見えても、今から逃げるのが精一杯になってしまう。
そのへんはよく計算をして、今の困難と将来の困難をきちんと計算した方がいい。時間価値もあるから今の困難を過大評価するのもわかるが。
[教訓]
〇時間価値を含めて、今の困難と将来の困難を比較して、なるべく今の困難を受け入れよ。