世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

負担を増やすなら、対価を払え

「あなたの・・・仕事ね?・・・でも・・・礼を言うべきなのかしら・・・ホテル内でのことを避けてもらえて・・・」

(ストーリー)
ホテル探偵ドールという女性がいた。ホテルで起きる事件を解決する仕事である。フロントにゴルゴは何者かを尋ねたところ、職業は作家というが、ホテル探偵は作家ではないと見抜いた。ゴルゴに声をかけるが、ゴルゴは仕事があるとその場を去る。そして途中でスリに会い、そのスリをホテル探偵に差し出す。ゴルゴもまたドールが探偵であると見抜いた。

ドールはゴルゴの部屋に行って尋ねるが、ゴルゴはチンピラではなく一流の殺人者であることを見ぬいた。

ゴルゴはホテルの部屋から犯罪組織の幹部の一人、トミー・ナバロを射殺した。探偵が銃声を聞いて、外に出るとナバロが死んでいた。

(解説)
「クリスマス・24アワーズ」の一幕である。ホテル探偵とは、ホテル内で起きた事件を解決する仕事であり、ホテル外での事件は対象外である。ゴルゴはホテルから射殺したが、標的はホテル外で殺害されている。つまりホテル探偵のカテゴリーではない。つまり、その殺人に対しては何ら職業上の責務を負わない、仕事が増えない。これは意外に重要である。

一番腹が立つのは、自分が当事者でなかったはずなのに、当事者になってしまうことだ。もらえるお金は同じでも負担が増える。しかもその負担を増やした人からはちっともお金がもらえない。正直、そういう場合には負担を増やした者がお金を払うのがマナーではないだろうか。そのマナー違反を犯すバカは、具体的に上げれば一つは銀行である。銀行はよくクライアントの試算表を寄こせと、税理士に言ってくるが、お前に見せる義務はないのである。そんなに見たければ閲覧料を支払えということだ。こういうマナー違反がまかり通っているところが終わっている。だからダメなのだろう。奴らは何様のつもりなのだろうか。

少なくとも人の仕事を増やして報酬を払わない奴は、無視した方がいい。非生産的な奴はビジネス界の敵でしかない。対価を理解できない奴はビジネス界から弾き飛ばされる。それが世の常である。コスト感覚がない証拠だからだ。だからそいつの会社がコケる。正当な対価を払わない会社は、最終的には儲からないように社会はできているのだ。

[教訓]
〇人の仕事を増やしたら、対価を支払うのがマナーだ。それを支払えない奴はいずれ終わる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする