「不思議だ・・・今日は手の震えが全くでない・・・この男、己に絶対の自信を持っている・・・行動を共にする俺まで、恐怖心が消えていくようだ・・・」
「あんた怖くないのか・・・?もし、俺の手元が狂ったら・・・一緒にお陀仏だぜ。」
「・・・手の動きに迷いも戸惑いもなかった・・・見事な腕だ・・・」
(ストーリー)
警視総監スチュアートのところに爆弾魔から連絡があった。そしてある場所に設置した爆弾を、条件付きで解除してほしいとゲームを申し出た。そしてその解除作業を爆弾処理班のスティーブ・マッケイが行うことという。
爆弾魔は一つハンディを付けると言ってきて、狙撃手を付けてもいいということであった。NY警察はゴルゴに依頼した。犯人によればコスモタワーの完成記念パーティに合わせ、政財界のVIPを集め、そのビルに3つの爆弾を仕掛けておいたという。
ゴルゴは対爆防護服は不要と言う。マッケイは自分も防護服を脱いだ。マッケイもゴルゴと共にして、自信を回復し、手の震えもなくなった。
一つ目は液体窒素で爆弾全体を瞬間的に凍結。二つ目は少量のセムテック爆弾を使って起爆装置を吹っ飛ばしてしまう。
ここでマッケイは犯人の正体を知った。昔爆弾処理のパートナーであった、フィル・クラスマン。二人で同時に線を切るところをマッケイのしくじりでクラスマンは腕を失った。
三つ目の爆弾はエレベーターの底。50階部分の冷却ガスの入ったタンクを爆破させ、ビルを破壊させるつもりだった。起爆装置は高度計信管。エレベーターの底まで、400メートル上のたばこケース程のバッテリーを狙撃する。しかも客を満載した動き出したエレベーターのバッテリーを。ゴルゴはたった一発の銃弾で爆弾を解除した。
(解説)
「臆病者に死を」の一幕である。前日まで、自分には爆弾の解除などできないと、腕が震えていたマッケイであったが、ゴルゴの近くにいることで、自信を取りもどした。
自分に自信がなくなったときには、自信家のそばにいると言い。但し、その自信家は空の自信家ではならない。つまり自信があるというのだが、全く結果を出さない口だけ野郎の今度は自信があるという話は、何度聞いても意味がない。有言実行をしてきた者のそばにいないと自信がつかないのだが、そのような人のそばにいると、自分にも自信がみなぎってくる。
[教訓]
〇有言実行の自信家のそばにいれば、自分まで自信がみなぎってくる。人生迷ったら、自信家に会いに行こう。