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色々なお客様の声から解決策が見えてくる

「彼らは、統合的な情報は持っていなかった・・・だが、彼らの言葉をつなぎ合わせると、全体像が見えてくる!」

(ストーリー)
イラン王国の元国王が国を追われて、何年も経過し、既にパーレビはこの世を去った。さらにイラン王国の蓄財も底をついてきたが、アメリカの石油に対する秘密を入手できれば、大金を払うというスポンサーが見つかった。そこで、躍起になってその秘密を確かめることにした。7人の石油業界の要人を誘拐し、自白させ、誰も決定的なことは吐かなかったが、ロックフェラーが何らかの油田を隠し持っているのではと考えられた。

ロックフェラー家の秘密を知ろうとする者がいる。そこで、これらの黒幕を殺害するようにゴルゴに依頼した。

19世紀にロックフェラーは、市場に石油を溢れさせることで価格を下落させ、他社の競争力をそぐという発汗療法を再度狙うかもしれないと、イラン王国の生き残りは考えた。

大洞窟には油田らしきものがあった。そこに到来するイラン王国の生き残りをゴルゴが射殺する。そして、ロックフェラーは襲撃者たちを動かしていた黒幕、元イラン国王の腹心の部下であるモハマド・ハーンと、秘密の大油田の情報を購入した銀行の頭取も殺害するようゴルゴに依頼した。

(解説)
「ブラックジャイアント伝説」の一幕である。前段は、イラン王国の生き残りが7人の石油業界の要人から断片的な情報から、推理し、一つの答えを導いたときの台詞である。

顧客ニーズをとらえるためには、まずはプロトタイプを作ってみて、潜在顧客からヒアリングするのが良い。しかし、複数のモニターから話を聞いても、全員が同じことを言うとは限らない。できる限り、複数の個人から色々な意見をもらった方がいい。その個人は好き勝手なことを言っているだけかもしれない。むしろその方がよいのだが、その中でなんらかの傾向がわかることがある。一人一人からの意見では、確固たる一つの答えを知ることができないが、おぼろげながら、推理するネタは与えてくれているし、そこから何らかの回答を導くことはできると思われる。ヒット商品もたまたま当たったというものはある。しかし多くの商品は、徐々に売れていくものがほとんどであり、それは長い年月をかけて、様々な顧客と対話することによって、顧客ニーズをとらえていった結果なのである。色々なお客様が、答えを教えてくれるのだ。

[教訓]
〇色々なお客様からのヒアリングを大切にせよ。個人のお客様からドンピシャ回答はないが、全体的な解決策は、複数の意見を総合することで見えてくるものだ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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