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今までがダメならこれから輝けばよい

「お前も俺も、このザマだからなァ!!」
「ものは考えようさ・・・俺はこの生活が、結構気に入ってるんだ・・・」

(ストーリー)
刑事ケンドリックは元警官のヒルツが営んでいるバーで飲んでいた。3年前の今日、ケンドリックは平に落とされ、ヒルツが辞めた日。その原因を作ったのはゴルゴだという。

その頃、イギリスに忠誠を誓い、女王陛下を愛する集団、円卓の騎士団は、メージャー首相が貴族階級を破壊して、さらにイギリス王室の解体を夢見ている。その黒幕はサッチャー元首相だと考えていた。彼らはサッチャーの抹殺を行うことにした。

ケンドリックのところに、円卓の騎士団が超一流の狙撃屋「G」を雇ったという情報が入った。ケンドリックは警察総出でゴルゴの囲い込み作戦を開始する。しかしゴルゴを見失って、テムズ川のほとりでタバコを吸い始めたら、そこにゴルゴがいた。自分をかまうなというゴルゴ、自分の仕事をしているだけだというケンドリック。ゴルゴは静かにその場を立ち去った。恐怖でケンドリックは何もできなかった。

ケンドリックはゴルゴの標的はサッチャー元首相ではないかと考えた。しかし別の者がサッチャーを狙っていて、サッチャーのいる教会に向けて電波誘導式の対戦車ミサイルが発射された。ゴルゴはミサイルの軌道を変え、さらに犯人を狙撃。ケンドリックはミサイルの発射がゴルゴではないことに気づいた。円卓の騎士団に裏切り者がいて、ゴルゴにサッチャーのボディガードと犯人の射殺を依頼していたのだった。そしてケンドリックはGをゴルゴだとしたのは早とちりだと思った。

(解説)
「円卓の騎士団」の一幕である。3年かかってIRAの責任者を逮捕したと思ったら、その責任者はゴルゴに狙撃された。それが原因で、バーの店主ヒルツはやめることになり、ケンドリックは降格させられた。冷や飯食いになったのはゴルゴの責任である、いつかはこの悔しさを晴らすと息巻く現役刑事のケンドリックに対して、元同僚のヒルツは、今の生活は気に入っているという。

降格させられるということは、賞罰がしっかりしており、また出世するチャンスもあるのだ。一方、あることをきっかけにやめた人間にとってみれば、その仕事にそれほど愛着もなかったことになる。公務員がいいか、バーの店主がいいか、人それぞれであって、どっちが上だの下だのを語るべきでもない。もちろん自分の尺度だけで決めてもならない。

自分では思い通りにならないことも多いのが世の中である。特に外部の力は自分ではどうにもならない。それで降格させられたり、やめたり、自分が会社を経営していれば、競合他社が攻めてきて、今まで儲かっていたものが儲からなくなったりは良くある話だ。そんなときには、モノは考えようなのである。昔やってきたことが否定されれば、新しいことができる。そう思えるだけでもわくわくではないか。

[教訓]
〇常に物は考えよう、捨てる神あれば拾う神あり。今までのことがダメならば、新しい場所で輝けばいいだけの話。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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