「にもかかわらず、アメリカで生まれた黒人の子供は白人の子供に比べて高校を卒業できるチャンスは70%、大学を卒業できるチャンスは40%!!知的職業につけるチャンスも40%!!それでいて失業の可能性はいつもその2倍!!年、2万ドルの収入を得る可能性は15%!!その上、平均寿命は白人よりずっと短く、収入予想高も60%にすぎない!!我々が長面しているのはモラルの問題である!!それは聖書と同じくらい古く、アメリカ憲法と同じように明白なものである!!」
(ストーリー)
フロリダ州ジャクソンビルで民主党のハーバード出身の黒人候補、レオナード・ゴードンの演説を行っていた。マーチン・ルーサー・キング牧師の遺志を継ぐとしている。南部は人種別の激しい地域であるから、警備が薄くて大丈夫かという声も聞かれた。
ゴードンの胸にメダルがつけられており、ルーサー・キング牧師がオスロでノーベル平和賞を受けたときのメダルのミニチュアであった。周りの観客もまぶしがっていた。
そんなとき、FBIに妙な情報が入ってきた。ルーサー・キング牧師の暗殺の情報をゴードンが知っていたが見殺しにした。キング牧師が白人の手で死ぬことで、自らの黒人大統領出馬のジャンピングボードとなると考えていたという。
そして、ゴードンが暗殺されるという情報も入ってきた。FBIが監視を強める中で、ゴルゴは、カメラと同一線上にあったゴードンを徹甲弾で射殺した。
(解説)
「ルーサー・キングの遺産」の一幕である。これは選挙演説ではあるが、ビジネスにおいてもいかに数字を示すかが重要となっている。投資を受けたいにもかかわらず、こういうことをやりたい、ああいうことをやりたいという、願望以外何も頭の中に描いていないバカがいる。お金を出す方が聞きたいのは、いくら出したら、いつの時点で、いくら返ってくるのかが聞きたいのだ。別に何やりたい、かにやりたいなんて言うのは聞いていない。その打ち上げを上げるために何やるの、であるから関心があるだけだ。
次に、人を説得する場合には、その人が知っていることを話のネタにした方がいい。上記の例で言えば、聖書やアメリカ憲法である。誰もが知っていることを出せば、自分の話を理解してくれやすくなる。
[教訓]
〇自分の主張を根拠づけるために、客観的な数字を示せ。
〇誰もが知っていることを話に盛り込め。