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直感を大切にせよ

「長い間銃を使っていると、標的に当たった手ごたえというものが手に伝わってくるものだ・・・たとえたばこ一本撃ってもな」

(ストーリー)
ポーランドのユダヤ人(アルドー)が、同胞をナチスに売った。そのユダヤ人が、ネオナチのカウフマンの下に呼ばれ、カウフマンがゴルゴに命を狙われいていることを告げられ、カウフマンの身代わりになり、顔を変えられてしまう。アルドーは魔術師であるが、ゴルゴに狙撃されたときに、屈折を利用した虚像をゴルゴに撃たせ、騙したはずだったが、ゴルゴは騙されなかった。その後、ゴルゴはアルドーを追った。アルドーはカウフマンに殺され、アルドーを負ったゴルゴはカウフマンを射殺する。

(解説)
「仮面の標的」の一幕である。ビジネスパースンも長年仕事をしていると、頭で考えることなく、感覚で仕事ができるようになる。

ゴルゴも狙撃のときに、標的に当たった手ごたえが手に伝わってくる。標的に当たらなければ、手ごたえでわかる、ということを言っている。ここまでくるとベテランのプロフェッショナルというところか。

頭で考えないレベルまで達するのが本当のプロなのかもしれない。頭で考えているようではダメなのだ。頭で考えるようなことでも、反射的に考え出せることが望ましい。プロと言えば、例えば、野球やサッカーの選手が、頭をそこまで使ってじっくり考えているとは思えない。じっくり考えてはいないが、瞬時に考えているのだ。頭を使う前に体の方が反応しているという表現がしっくりくるのかもしれない。じっくり考えているようでは、プロの中でも勝ち得る選手にはならないと思う。

ビジネスは、少し頭で考える時間くらいは与えてくれそうだが、最終的に意思決定は直感でなされることが多いはずだ。経営者がじっくり考えて悩んで出した結論は、あまり良い結果を生まないに違いない。直感が全てである。あまり考えずに次の行動をとれるようになれば経営者としては合格ラインと言えるだろう。深く考えずに行動するのはダメだ。直感の時間内に深く考えるようでなければならない。

[教訓]
〇直感こそが経営意思決定に重要である。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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