世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

成功のためには半歩先を読むこと

「取り乱すな、そんな事は計算済みだ・・・アッシュは、EU内での密約や、煙突船を造った経緯を熟知した男・・・知りすぎた男だ・・・」
「や、奴がマスコミに実態を暴露すれば、我々に非難が・・・」
「ボリス、一手先を読み、対策を立てねば、企業家とはいえんぞ!いつも言い聞かせているはずだ!」
「考えても見ろ・・・我々は、いつの時代も政治家を動かし、世論形成をした。政治家、国家を動かしてこそ、真の企業家と言えるのだ!」

(ストーリー)
化学工場から出た廃液を北海まで船で運び、船内で高熱処理をする。しかし本当のところは、北海で、燃焼した廃液が煙となってばらまかれているに過ぎない。

環境団体グリーンホープのオコーナーは煙突船の極秘情報をばらまこうとしていた。煙突戦を保有するのは廃液処理引受のA&Jカンパニー。その代表はアッシュ。

オコーナーはアッシュと取引をした。アッシュは所詮第業の捨て駒であって、煙突船は環境局に告発され、消される運命だと。この黒幕はジェット化学工業のパッカード。アッシュを支援してくれていた顧客だった。

環境局が煙突船を差し押さえたが、裏切られたと感じたアッシュは、グリーンホープのオコーナーを煙突船に乗船させ、全てを暴露するように伝えた。

オコーナーに廃液処理を見せていたところ、ボイラーが暴走をした。これはパッカードが仕組んだことであった。アッシュは危険を感じたため、オコーナーに退船を命じた。そして、アッシュが目的達成前に殺されたら、パッカードを殺害してほしいと、ゴルゴに依頼していた。煙突船の最後を確認した後で、ゴルゴはパッカードを射殺した。

(解説)
「北海の煙突船」の一幕である。化学工業の社長であるパッカードは、アッシュがマスコミに暴露されたらまずいと、部下のボリスが慌てていたものを諫めた。

企業家は、常に言って先を読んで、予め行動するものだという。全てのことを予想できるほど、甘くはないが、先読みをして、事前に備えておけば、トラブルが来ても慌てず対処できる。また、自社だけが儲かればいい、自分だけが儲かればいいというレベルでしか考えていなければ、企業家とは言わない。企業家であれば、世論を作り、政治家すらも動かす。国家レベルで物事を考えられなければならない。

とはいえ、あまり、先だと、時代を先取りしすぎて。ユーザーが付いてこないことがある。半歩先が成功のカギだ。

[教訓]
〇企業家は半歩先を読み、備えよ。
〇企業家は国家レベルでモノを考えろ。自分だけがとか自社が儲かればいいと考えているようでは企業家とは言えない。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする