「1か月!じゃあ、来シーズンのワールドカップには、出られるな!?」
「君が、スキーをやめるって言わない限りわな!レイ!」
「俺はクリスタルカップを手に入れてないんだぜ!スキーをやめるわけがない!」
「それを聞いて俺も安心したよ・・・」
(ストーリー)
レイ・ファーマンというダウンヒル(滑降)のヒーローがいた。エンリコ・ガステラの会社との契約を断って、自動車事故で死んだレーサーがいた。そしてファーマンもまた、ガステラとの契約を断った。
ファーマンはレース中に、スキー具が外れ、転倒し、大けがをした。しばらくは選手として復帰できない。サービスマン(プロスキーヤーのスキー具の点検・管理を行う人)であるラリーは、ファーマンが転倒したビデオテープを検証し、その結果、ファーマンのスキー具の締め具が射撃されていることに気づいた。
ファーマンを無事にカムバックさせるためには、ガステラの送り込む狙撃手の魔の手から救わなければならなかった。そこでラリーは、ゴルゴのファーマンをヘリから狙撃する、狙撃手を殺害してほしいと依頼した。
ゴルゴは、ファーマンの滑降中、ヘリの狙撃手を射殺した。
(解説)
「白いサーカス」の一幕である。別のスキーメーカーのたくらみで、ファーマンは転倒事故を起こし、怪我をした。治療中に、サービスマンであるラリーに、ファーマンは次のワールドカップへの出場意欲を示し、それに答えたラリーの台詞である。
怪我、事故等も含め、企業経営にはトラブルがつきものである。そのたびにアクシデントに対処しなければならないが、とにかく、経営者は何物にも負けない強気を持たなければならない。そして諦めない気持ちを維持するためには、なぜ諦めないか、目標を達成するまではあきらめない、つまり目標を設定することが必要だ。その目標が、別のことになると、どこかで強気が持てなくなる。
[教訓]
〇経営者は常に強気を保て。諦めるな。そのためにも目標を設定せよ。