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なぜ重要な話はたっぷりと時間をかけなければならないのか?

「突然、わが娘に実の父親は祖国を撃った反逆者だと言えると思うかね!?」
「やむを得ません!スパイに人の心は不要です!」
「だが、このことを、娘を悲しませずに、このことを伝えるには時間が欲しい!もっともっと多くの時間が必要なのだ!」

(ストーリー)
ゴルゴがウォルター・フレミング博士の娘をホテルまで車で届けた。インドは熱波に襲われていた。娘は父から呼ばれたといって電報を見せたが、博士はそんな電報を出していないという。

博士の推測では、MI6が自分の居所を探るために娘を送ってきたと考えた。博士と共にいたKGBのコリンズは、博士に強くソ連への亡命を迫った。しかし博士は踏ん切りがつかなかった。

また、MI6が誰か博士に暗殺者を送ってきたかもしれないと思って、それが娘を送ってきたゴルゴではないかと博士は推理した。そこでKGBのメンバーがゴルゴに探りを入れたが、撃退された。

娘が熱射病にやられ、ホテルにとどまるも、翌日、コリンズと博士、そして娘はKGBの別のメンバーと合流するためにホテルを出た。合流したときに、KGBのメンバーはゴルゴに射殺された。フレミング博士は亡命しないと考えていたからか、ゴルゴは博士も娘も射殺しなかった。

(解説)
「ヒート・ウェーブ(灼熱)」の一幕である。ソ連への亡命に踏み切れない博士。また、イギリスを愛する娘には、亡命の話などできない。MI6は博士に亡命を思い留めさせるために、娘をインドへ送り込んだのかもしれない。

また、話をしたときに、相手方が感情的になってしまう事柄は、時間をかけて話すしかない。しかもじっくりとゆっくりと誘導していくかのように。いつかは話をしなければならないことでも、焦って結論だけを早急に話せば、相手は拒絶してしまうことの方が多かろう。

時間をかけてゆっくりとがコミュニケーションの基本である。相手を感情的にさせてしまう内容であれば。長めの時間が取れる時に話をしても効果的である。

[教訓]
〇聞く相手を感情的にさせる内容の話は、じっくりと時間をかけよ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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