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本当のノウハウとはどのようなものか

「ふふふ・・・大成功だぞ!!」
「しかし・・・ちょっと哀れですな、あの三人が・・・」
「いや、彼らは見事に大役を果たしたのだ!褒めてやるべきだろう・・・何しろこのフィルムを残すことが・・・彼らの今度の仕事の全てだったんだからな・・・」

(ストーリー)
ベントナという組織のボスが、ニューヨークマフィアのドンの手下に拷問された。組織の金をすべて寄こせ、どこに隠したと。ベントナはうすら笑いを浮かべていた。それが気になったドンは、ベントナがゴルゴを雇ったことを突き止めた。

マフィアの三人がゴルゴを道端で撃ったが、全員が射殺された。遠くから撮影すると、銃を取り出すスピードが24コマの4コマ目、時間に直すと0.17秒であった。マフィアは暗殺部ナンバースリーを呼び寄せ、さらにドンの部屋は防弾ガラスを設置した。

ゴルゴは700メートル離れたビルから、ドンのいる部屋を無反動連射銃で、防弾ガラスの一点だけを目掛け、15発の弾丸全部を命中させ、防弾ガラスを貫通させ、ドンを狙撃した。その後、暗殺者3名もゴルゴに射殺された。

(解説)
「動作・24分の4」の一幕である。3人の刺客がゴルゴに射殺されたが、その動画を撮影できてご満悦だった時の会話だ。殺された3人は哀れというほかない。しかし、ゴルゴが拳銃を抜くのが0.17秒と分かっても、結局、何の足しにもならなかった。それに対処して、もっと早く拳銃を引き抜き、射撃できるほどの腕前を誰も持っていないし、トレーニングもできないからだ。

結局、本当のノウハウというものは、秘密を曝されても、真似できないことを言うのであろう。ある事業で成功した人がマネしたければどうぞ、真似できないと思いますがね、と言っていたことを思い出す。マネされても、何されても結局は先駆者にはかなわない。それが真のノウハウというものだ。マネされてダメになるのはノウハウでも何でもない。

[教訓]
〇真のノウハウは真似をされても、やはり真似のできないことである。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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