「アメリカが圧力をかけてきたので、軍政府はゲリラ狩りに必死だ。ぼくたちは負けるかもしれない。ゲバラのように殺されるかもしれない。でも理想のために戦って死ねるなんてすばらしいじゃないか。僕らの後には、また僕らのような男が次々へと現れてくるよ。それがゲリラの戦いなんだ!」
(ストーリー)
ボリビアのゲリラ組織を打倒するために、暗殺者を送り込もうとするがその前に暗殺者が殺される。ゴルゴの使命は、暗殺者の情報を流している者を突き止め、殺すこと。今回の依頼者はアメリカのジョンソン中佐と、ボリビアのドミンゴ大佐。ゴルゴはあるバーで知り合ったゲリラと共にゲリラ参加に向かうが、夜にそのゲリラと休もうとしているときに、ゲリラを睡眠薬で眠らせ、ゲリラを見張る。大アリクイがゲリラを襲い、その後、そのゲリラの仲間が大アリクイにゴルゴが殺されたものと思ったが、ゲリラの仲間が殺され、ゲリラたちはその後、ゴルゴに殺される。その中に、今回ゴルゴに仕事を依頼したドミンゴ大佐も含まれていた。
(解説)
「内陸地帯」の一幕である。チェ・ゲバラとはアルゼンチン生まれの革命家。アメリカの影響の強かった、キューバのバティスタ政権を打倒し、フィデル・カストロと共にキューバ革命を成功させた。父親はバスク系アルゼンチン、母親はアイルランド系アルゼンチン人。いずれも民族意識の強いお国(バスクはスペインの一地方だが)のDNAを受け継いでいる。独立に対する意識の高さは誰にも負けないと思われる。
さて、ビジネスにおいても、命を懸けられるぐらい必死になれるものがあれば、幸せだ。起業家や経営者に、9時6時なんてものは存在しない。9時6時に拘り、残業代寄こせという奴は決してゲバラのように尊敬はされる人物は現れない。そういう奴には理想などないからだ。
一番不幸なのは、単に金欲しいと思っている守銭奴経営者と残業するなら金をくれという従業員の組み合わせだ。そんな会社の商品やサービスなどろくなものではない。
経営者は理想を追求しろ。そしてその理想を会社の理念として、そのDNAを残せ。
[教訓]
〇社会の理想をもってビジネスをせよ。理想をDNAとして会社に残せ。