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謙虚が一番の世渡り上手

「こんなに早い時間に帰って来るなんて・・・まさかお前!?」
「おっと!!首になったんじゃないぜ!!こっちから辞めてやったのさ!!」

「と、いうわけでトーマスさん、どうか昔のよしみで、息子をおたくの会社で・・・」
「そうだねえ、身体は大丈夫そうだし考えてみよう。」
「お前からもお願いして!」
「冗談じゃねえや!!俺は親父とは違うんだ!!何も頭を下げてまで働きたくねえよ!!」

(ストーリー)
イギリスのブライトン市のグランドホテルがIRAの手により爆破された。このテロは保守党大会出席のため宿泊していたサッチャー首相を標的としていたものであった。

エドが早く帰ってきた。母親は首になったのかと心配したが、エドはこっちからやめてやったと強がった。その後父親が帰ってきた。思ったより早く片付いたと言った。父親はエドに一緒に仕事に行こうと声をかけたが、父親をバカにしていた。

エドは友人のマックに街で会った。マックはIRAのメンバーであるという。エドはIRAに入りたがった。一度はマックもエドをIRAに合わせたかったが、上から反対された。マックはそれならばと、自分で実力をIRAに見せつけてやると決意した。

ゴルゴはイギリス政府から、IRAの工作員殺害を依頼されていた。エドは拳銃を持って、イギリスの上院議員が宿泊しているホテルの一階ロビーで待機していた。そこに、エドの父親が通りかかった。父親はエドに気づいたが、エドは父親に気づかない。

父親は最上階に爆弾を仕掛けようとしたが、ゴルゴに射殺された。エドは警備が厳しくて俺には無理だと思った。警官が慌てて走っていく。顧客がIRAの爆弾係が射殺されたという。エドは爆弾係のような大物でもしくじることがあるんだなあと思った。

(解説)
「アイリッシュ・パディーズ」の一幕である。息子からバカにされる親父には、表の顔と裏の顔があった。表は冴えない日雇い労働者、裏はIRAきっての爆弾工作員だ。

その息子、父親に反抗して、人に頭を下げて働きたくないというわがまま野郎だ。もちろんこのようなわがまま野郎は自分で稼げればいいのだが、そんなに世の中甘くはない。突っ張ってみても、頭の下げ方をどこかで覚えておかないと、世の中では苦労することになる。会社の社長になっても、実はどこかで頭を下げている。

そして誰かには必ずお世話になっている。謙虚になることが一番の世渡り上手である。

[教訓]
〇謙虚になることが一番の世渡り上手である。
〇頭を下げるのが一番信用を楽に勝ち取る方法でもある。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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