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突然の環境変化への対応力を身に着けろ

「ウェブナー教授!今なら・・・今ならまだやめられますよ!」
「私の学説が間違っていたらその時は・・・死んだ方がましだよ!やるだけさ!・・・」

「自ら、自分のみの危険も顧みず、自分も予測できない突然の環境の変化、破局点を生み出すことで、自分の動きを私に計算させなかった・・・」

(ストーリー)
ハーバード大学に犯罪心理学者ウェブナー教授がいた。数式が全てを解決すると考えてしまっている人物だ。犯罪行動は犯罪者の個性と反抗環境の相互作用で決まる、そこでデータがあれば犯罪を予測できると考えた。つまり、犯行環境が決まっていれば、行動パターンのわかっている犯罪者の行動は予測可能であるということだ。

そこで、成果を上げるために、ゴルゴをウェブナー本人に狙わせ、犯罪心理学を応用してゴルゴを射殺しようと考えたのだ。ゴルゴはウェブナーの仕掛けに俊敏に反応するが、同時に動きが読まれることを確信する。ウェブナーは確実にゴルゴの行動を予測した。

行動が予測されているため、ゴルゴはある人物に頼んでゴルゴ本人に不測の事態を起こしてくれと依頼した、依頼された方はいったい何がかよくわからない。その依頼者が草原で飛行機から爆弾が投下し、ゴルゴがその爆風をよけながら、ウェブナーの雇った狙撃者を射殺、当然、ゴルゴは依頼人からの依頼、ウェブナーの射殺をして業務を完了した。

(解説)
「破局点」の一幕である。ゴルゴがあらゆることを予測されていることを感知したため、自分が予測できない状況を作り上げた。いわゆる破局点である。そのために数多くのゴルゴの行動を予測してきたウェブナーの予測が、不可能になった。究極と究極の争いとは、このようなものであろうか。自分自身が予測できているようではダメなのだ。ゴルゴは自分のリスクを顧みずに業務を遂行し、ウェブナーは自分の学説の正当性を確認するために自分の命を犠牲にした。

ビジネスにおいては、自分の予想など外れてばかりで、破局点ばかりだ。しかしそれを嘆いても仕方がない。その場その場で瞬時に次の行動を決める、環境適応力を持たねば、事業存続などできはしない。

しかし、ゴルゴが依頼した騒動屋「おれはただ、この時間にあの地点で、わけのわからない騒ぎを起こすことを引き受けただけさ!」という言葉にある、こういう商売というのもどこかにあるのかもしれない。通常の騒動でもお巡りさんにつかまってしまいそうだが・・・。

[教訓]
〇ビジネスにおいては、予測が当たる方が希だ。場面に応じて最善策と思われることを取って行動する、環境適応力が重要である。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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