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金にしか関心がない奴は、腹心にするな

「カ、カネだ!!」
「ば、ばかやろーっ!!そんなものにかまうなーっ!!」

(ストーリー)
ナイアガラの滝で、ゴルゴは依頼人からカネを受け取っていた。そこにやって来るマフィアの一味。ナイアガラの滝はうるさいから音が聞こえない。そこで銃を撃ちまくれると思っていた。

さて、ゴルゴが金をもらったトランクを手に持ち、歩いていると、マフィアの気配を感じ、前後挟まれていることに気づいた。そこでトランクをその場で投げ捨て、紙幣をばらまいた。

マフィアのメンバーはボス以外、その金を拾うことに夢中になっていた。そしてゴルゴに全員が射殺された。もちろん刑事ディノの息子のカルロもいた。

(解説)
「ハロウィン ニューヨーク(後編)」の一幕である。悲劇なのだが喜劇にも見える。ボスはここで何をやらなければならないかがわかっているから、ひらひらと飛んできた紙幣には見向きもしなかった。ゴルゴとて、10人ものメンバーに前後から挟まれて撃たれては厳しいと判断したに違いない。それで紙幣をばらまいたが、ゴルゴを殺すことではなく、紙幣拾いに夢中になったという話だ。何だか経営者は会社と事業の事で頭がいっぱいだが、従業員は事業の事なんてどうでもよくて、自分の懐にいくら入るかしか興味がないという、会社組織の悲哀を映している。

従業員の中には事業の事を考える奴もいるが、こういう人間が会社の役員として将来向かい入れるべき人材である。リーダーともなると、お金のことを考えたとしても、今はこれだけだが、将来はこの位になるだろうと思ってもいるから、頑張れるが、一般従業員は今いくらもらえるのか、あと数年後どれくらいかなあとしか思わない。事業家は事業を一緒に考えてくれる人だけと仕事をした方が精神衛生上いい。しかし、世の中、そんな甘くはない。周りには事業の事なんてどうでもいいという奴が多すぎる。

[教訓]
〇今、いくらに拘る俗物とは一緒に仕事をするな。事業をどうするのか、その結果として報酬がいくらかを計算できる人間と仕事をしろ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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