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能力ではなく環境適応力

「時間がない。飛行機から要請した人材は集まったか?」
「はっ!パイロットはザイール最高のヘリの名手です!ですが・・・このジャングルの漁師たちはいったい・・・?」
「この男たちの働きがないと、作戦の成功はおぼつかない・・・ジャングルで人の痕跡を辿り、何か察知したら無線で連絡してくれ・・・・この線で囲った中を、捜査してくれ!」
「そうか、この猟師たちは、長年このジャングルで生き、鋭い感覚を身に着けているんだ!」

(ストーリー)
ザイールから飛び立った、各国要人を乗せた航空機がハイジャックされた。航空機の内部にハイジャッカーがいるのではなく、スティンガーという追尾ミサイルが航空機を狙っていたのである。つまり地上からのハイジャックだった。目的はソマリアとルワンダでアメリカとフランスが撤退して本当の理由を公表するということであった。

CIAのオメーラが航空機の中に乗り合わせており、ゴルゴに依頼してはと提案。了承された。モザンビークのアメリカ大使館にゴルゴが訪れ、詳細を聞く。武器商人サフードを殺害するという依頼であった。

ゴルゴはスティンガーの値段高騰を狙った示威行為であると見抜いた。ゴルゴがヘリに登場し、スティンガーに狙われる。そこでゴルゴはガソリン缶を落とし狙撃。そのガソリン缶をスティンガーは追尾した。

ゴルゴがボートで近づいたときに、そのボートを爆破。ゴルゴを殺したと思った。その頃、CIAのオメーラはゴルゴがやられたときに、航空機から脱出し、サフードに合流する手はずになっていた。オメーラはパラシュートで降下する。

ゴルゴは爆発する前に水中に潜っていて、反撃。サフードはスティンガーで航空機を狙うが、ゴルゴに追尾システムを破壊される。そしてサフードはゴルゴに射殺される。ゴルゴが任務を完遂したことがわかり、航空機は空港へ無事帰還した。

(解説)
「スティンガー」の一幕である。ゴルゴが現地に到着したときに、現地の司令官との会話である。司令官は、猟師のような民間人が役に立つとは思わなかった。

履歴書や職務経歴書が立派な人材は、誰でもその人材の能力はわかる。もっとも、人材会社のアドバイスで経歴詐称ではないながらも、相当粉飾している場合もあるかもしれない。だから、エリートであればあるほど、実は信用ならない。能力があっても会社に危害を与える人材でないとは限らない。

そもそもプロジェクトによっては、こんな人が?というような人材の方が役に立つ場合が多い。そして特に海外のプロジェクトであれば、本社の人間よりも能力が劣ると言っても、地元でしか知らないことは多々ある。能力ではなく、環境適応力で才能を図るべきであろう。

[教訓]
〇能力よりも環境適応力で人材を選抜せよ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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