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ビジネスは予想ゲームだ。見えないところを見る目を持て。

「さ、さすがね、トウゴウ・・・銃口の閃光と窓ガラスを抜けた弾丸の位置で標的の位置を・・・特定するなんて!・・・さすがだわ!」

(ストーリー)
IRA(カトリック系過激派)は1994年に無期限の停戦宣言を行った。これからは政治活動で南北アイルランドの統一を図るという。そこに、キャサリンとパメラという二人の女性がおり、パメラは停戦など認めていなかった。

キャサリンは昔、人間らしい感情を持たない冷血だと言われていた。5人の警官を撃ち殺しても眉一つ動かさない筋金入りのテロリストであった。しかし今や臆病風を吹かせている。パメラはキャサリンの目を覚まさせるために、キャサリンの親友、チャーリーの車を爆破した。パメラがキャサリンに会いたいと言うが、キャサリンは会いたくなったら連絡すると告げた。

キャサリンは、このままではパメラがまた爆弾テロを開始する。そこでキャサリンはゴルゴに会った。キャサリンは10年前ゴルゴの仕事のサポート役を務めた。キャサリンはゴルゴにパメラの殺害を依頼した。ゴルゴは実はMI6からパメラ射殺の依頼を受けていたため、キャサリンの申し出は無報酬で引き受けた。

キャサリンは当時3歳の息子ジョーイがいて、ジョーイは誤って爆弾を爆破させてしまい、その日にテロリスト、キャサリンは死んだ。その子はゴルゴと同じ髪の瞳の色をしていたという。

カーテンが絞められた後で、残像だけを頼りに撃つことをゴルゴに依頼した。さて、キャサリンは部屋でパメラと会ったが、パメラはMI6がゴルゴを送り込んでいるという情報を入手していた。キャサリンはパメラと対峙しているときにポケットから銃を出すふりをして、パメラに撃たれた。ゴルゴは銃口の閃光と窓ガラスを抜けた弾丸の位置で標的を特定し、パメラを射殺した。

(解説)
「冷血キャサリン」の一幕である。パメラはカーテン越しで見えない。当初はキャサリンが狙撃位置までパメラを誘導して、合図を送る予定だったが、パメラは警戒して、狙撃地点に入らない。キャサリンは自らの命を犠牲にして、ゴルゴにパメラの位置を知らせることになった。ゴルゴは見えない場所から、「パメラの放った銃の閃光」「放った銃の弾痕」の2つの情報でパメラの位置を推測した。

ビジネスは見えるものだけを追って行ったら儲からない。誰も見ていないところを追って行くから儲かるのだ。見えなくても、裏のモノを見るきっかけはある。ビジネスは推測ゲームであり、その推測が現実を示していたら成功するという単純ゲームである。

[教訓]
〇ビジネスは誰も見えないところを見えていれば儲かる。みんなが見えているところを後追いしても儲からない。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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