「一流場所を選ばずなんて言葉あったかしら?」
(ストーリー)
アメリカ(CIA)、ソ連(KGB)、イギリス(MI6)、フランス(情報部)、日本(内閣秘密調査室)と主要五か国のインテリジェンスが、ゴルゴに共同でネオナチのオーベルトを殺害してくれと依頼した。オーベルトはブラジルに潜入しているということだった。オーベルトは5か国の首都に、高性能毒ガスミサイルを撃ち込むと脅してきた。
マイヤは敵の手に落ち、ゴルゴの正体やブラジルでの目的を話さず自害した。
(解説)
「リオの葬送」の一幕である。マイヤがゴルゴをお誘いしたときの台詞。その後は想像にお任せして、別の言い方をすると「弘法筆を選ばず」ともいえる。辞書に依れば、弘法大師のように書に優れている者なら筆の善し悪しは関係ないという意味である。
上記はマイヤが言った言葉であって、ゴルゴが言った言葉ではない。ちなみにゴルゴは、道具には徹底的にこだわっている。それ故、ゴルゴは道具が一流でなくても、一流の仕事をきる能力はあるが、そうは言っても、一流の仕事とするために、道具には徹底的にこだわっているというのが正しいのではないだろうか。
少なくとも、道具の手入れはこだわるべきだ。大工道具のノコギリやカンナ、ノミは、やはり磨いであった方が、正確な仕事ができる。一流だから道具は何でもいいわけではない。一流だからこそ道具にはこだわっている、と言えるのではないだろうか。
[教訓]
〇一流であれば、道具にもこだわれ。