「あれが・・・赤外線警報装置か・・・女の話通り中々厳重な警備だな・・・しかしそっと忍び込むには難物だが、派手に暴れこむには手ごろな基地だ・・・1個小隊ほどでな・・・」
(ストーリー)
ネオナチはゴルゴに、女性ヒルカを送り込んできた。バーで偶然にあったという状況で、ゴルゴに近づいてきた。しかしちょっとしたことで、その女性が単なるフランスの旅行者でないことを暴く。そしてマイヤと同じ目に合わせた。
ゴルゴはマナウスの武器屋に、ジープやバズーカ砲などを用意させ、ネオナチの基地に向かった。スピーカーやダイナマイトを仕掛け、1個小隊だと思わせ、ド派手に基地に侵入した。
しかし残念ながら、オーベルトを追い詰めたものの防弾ガラスに阻まれ、その場は逃走された。
(解説)
「ナチス鉤十字章は錆びず」の一幕である。一人で大人数を相手にドンパチやるならば、普通であれば、秘かに潜り込んで静かに一人一人殺害するのがセオリーだが、そのセオリーの逆を突いた。セオリー通りにやっていったら、上手くはいかなかったであろう。しかし、ゴルゴも最後の詰めを欠き、「怪物・大アリクイ・・・・始末はまだ、つかなかった、な」と言わしめた。
正攻法で攻めずに、奇襲をかけざるを得ないときもある。押してダメなら引いてみろが効果的な場合もある。セオリー通りにやれば上手くいくわけではない。真正面から攻撃することができるときは、相手よりも戦力が上回っているときだ。
通常、相手はセオリー通りだと思うのが当たり前だ。だからセオリーを破れば、相手の判断が鈍る。教科書通りにしか考えられない人間は、とっさの判断に弱いし、教科書に書いてないことは理解ができない。これからの時代は教科書に書いてないことをいかに自分の頭で作りあげられるかで決まる。
[教訓]
〇あえてセオリーを破れ。相手を戸惑わせる効果がある。