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企業を継続させるために必要なこととは

「貴様という男がこの世に存在する限り、ブラジルを脱出することが無意味であることを知った・・・かくなる上は貴様に最後の戦いを挑みたい!」
「例え、私が倒されても・・・私の夢は必ず、いずれ、誰かが引き継いでくれるだろう!」

(ストーリー)
リオのカーニバルの真っ最中に、ゴルゴはリオの街中でオーベルトを追った。人探しで武器を用立ててくれたカルロス・ジモノーザにサポートを依頼した。そしてオーベルトの似顔絵をもって探しているカルロスの仲間が次から次へと殺された。とうとうカルロスまでもが殺されてしまった。

カルロスの手の者が、オーベルトを山車で発見。オーベルトは自分を見つけたゴルゴに決闘を申し込む。しかし一騎打ちではまるでゴルゴの敵ではなかった。逃げきれないと悟り、最後の戦いを挑んだことまでは潔かった。死ぬ直前に仕掛けた爆弾を爆破させたが、ゴルゴを追い詰めるには至らなかった。

(解説)
「ラ・カルナバル」の一幕である。オーベルトがゴルゴから逃げきれないことを悟り、挑戦状をたたきつけたときの台詞である。

会社が最後の戦いなんて言ったときには、倒産するときであって、なるべくそんなときは迎えたくないものだ。法人化したら、理論上は永遠の命を得る。少なくとも、登記上はあまりにも稼働していなくて職権で閉鎖されるか、自ら終止符を打って閉鎖登記をしなければ、法人は生き続ける。

概ね倒産をしたときに、会社は終わるが、それも、支払いができなかっただけで倒産することはない。終わるときは経営者がもう駄目だと思う時だ。だから経営者がもう駄目だと思わない限り、会社は継続する。しかし経営者が死んでしまったらどうなるだろうか。それも後継者がいれば問題はない。後継者は苦労しないボンクラであることが多く、辛いことに耐えられない場合もある。

せめて、会社としてのDNAを会社理念や、会社の存在意義という形で残したいものだ。初代の創業者の想い、それは未来永劫引き継ぐ価値のあるものであることも多い。この会社がどのような存在であるべきで、どのように社会貢献をし、どのような人材をその会社で育てたいか。その思いが続く限り、例え創業者がこの世からいなくなっても、会社は永遠に継続するのである。

[教訓]
〇会社理念は継続できる。どのような社会貢献をする存在か、そしてどのような人材を育てたいか。それが会社理念に込められるべきである。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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