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部下に対して、命令ではなくお願いしよう

「冷戦構造の崩壊でスミルノフの立場は、確かに強くなった・・・未曽有の不況に陥った軍需産業は、あの男を頼りにしている・・・しかし奴は図に乗りすぎた!奴は、二世紀にも及びこのモーガン家を、使いっ走りにしおった!奴は、自分の狙う男の抹殺を、事もあろうに、モーガン家の当主の私に依頼してきおった!口調こそ穏やかだったが有無を言わせぬ命令長で、だ!最早、奴のそんな振舞いは許しておけない!」

(ストーリー)
高木秀助氏が焼死、元防衛庁幕僚長の芦原武明が殺された。この二人は関東軍でのスパイ狩り問う共通の過去を持っている。警視庁公安一課の田島が関東軍のことを尋ねにロサンゼルスの秦慎一のところにやってきた。満州にユーリ・ナゴーレン大尉というロシア人がやってきた。ナゴーレンは外国人部隊の教育を担当することになった。終戦間際、ナゴーレンは姿を消し、その後ソ連は日ソ不可侵条約を無視して、対日参戦に乗り出した。日本軍の情報はナゴーレンによって、ソ連軍い筒抜けであった。ナゴーレンは日ソが戦争状態に陥り、満州の日本軍を掌握した。秦は通訳として働いていた。高木と芦原はナゴーレンを推薦したこともあり、殺害されたのではないかと想像された。森の推測によるとナゴーレンが一連の最後の復讐の標的ではないかと。

ナゴーレンは実は武器商人として世界中に暗躍し、アレクセイ・スミルノフと名を変えて、日本にいるという。ナゴーレンは自分への暗殺者カール・ホッファを消すために、部下に調査させた。その男はナゴーレンの記憶にあるロザリオを持っていた。ホッファがスミルノフの事務所を襲ってきた。エレベーターからホッファは現れたが、スミルノフの側近に撃たれ負傷する。スミルノフは、自分の知るロザリオを持っていたため、ホッファは自分の息子であると認識した。

そこにゴルゴがやってきて、ナゴーレンを殺そうとするのだが、ホッファは自らに仇を討たせてくれと、自らの剣でナゴーレンに止めを刺す。依頼人からは、依頼人が関わっていないように見せかけてくれと言われていた。公式にはホッファがスミルノフを殺したこととされた。

(解説)
「白い皇軍」の一幕である。スミルノフは自らのボディガードをモーガン家の当主に依頼したのだが、その態度が嫌われて、モーガンはスミルノフの殺害をゴルゴに依頼した。

どうしても業界には長くいた人、ここ最近力を持った人とあり、資本の論理で言うと最近力を持って、業界での発言権を得た人物は古参の人物からは、あまり喜ばれない。だから社会はなかなか変わらないとは思うのだが、あまり怨まれても損だ。先駆者はどんなことがあっても立てよう。実はお金よりも時間の方が価値があると思われがちなのだ。それを忘れすぎている。妬みというものが、足かせになるのであれば、ねたませない努力も必要ではないか。

[教訓]
〇金よりも時間がモノを言う時もある。先駆者はどんな場合でもたてよう。先駆者が市場を開拓して耕したから、その後の新規参入者が美味しい思いができるのだということを自覚しよう。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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