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自分の生活をかけてこそ、ビジネスと言える

「いいか、格闘技というものは生命をかけてこそ正しく身に付くというものだ!」

(ストーリー)
ゴルゴは最初、スパイ養成所のC組に配属されたが、あまりに強すぎたため、さっそくA組に鞍替えになった。いわゆる殺人者の養成をする組である。

さて、A組訓練生のニコライが首つり自殺をしていた。その頃ニーナはテニスをやっていた。これもアメリカ人になるための訓練の一つだ、というよりも、ペンタゴンに勤務して、ニーナが代わりになるアンジェラがテニスの愛好家であった。ニーナが何度かゴルゴを見かけるうちに、ゴルゴの事が気になるようになっていった。

次に手りゅう弾が暴発し、訓練中のA組生4人が即死するという事件が起こった。

ニーナは最終試験も兼ね、アメリカ人旅行者を装ってモスクワの街を歩き、KGBの尾行者を巻き、さらに、自分をはめた、勤めていた店の元店長を殺害した。尾行者は、殺人まで冷静にやってのけたため、合格点を出した。

(解説)
「HELL DIVER」の一幕である。スパイ養成所の教官が、ゴルゴの力量を試すために、模擬格闘戦を同じ訓練生と行わせた。そのときの台詞である。どんな人間であれ、ゴルゴと格闘戦では荷が重い。

格闘技は命を懸けて行うものである。現在の格闘技はスポーツであるが、やはりたまに命を失うこともあるし、可能性は少なからずある。それ故、命を懸ける真剣勝負でないと、本当の格闘技は見につかないということは理屈として正しい。実際にスポーツとしての格闘技下行っていなければ、実践で使えるかどうかも怪しい。ポイントを上げることと、相手を場合によっては殺すことは別物だ。そのような訓練がされていなければ難しい。元々人を殺すことを何とも思っていない人種はいるだろうが、それもまた別モノである。

さて、ビジネスにおいては、それほど生命をかけるほどのものではないが、生活をかけるほどの大変な思いをしなければ、より高みには迫れない。つまり、利益を上げなければ生きていかない位の状況に自らを追い込まなければならない。そうして初めて本気にもなれるし、より質の高いビジネスになるのだ。なまじ、生活ができてしまうと、それ以上のものにはならないと思ってよい。

[教訓]
〇生命をかける必要はないが、自らの生活をかけてビジネスをせよ。そうして初めて、誰も達しない世界を見ることができる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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