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上司は部下をマネジメントし、仕事は部下を信用してやらせよ

「ああいうタイプの男は・・・わけのわからないまま済まさせられる男じゃない・・・どんなことをしてもそれを知るまではな・・・」

(ストーリー)
外人部隊に入隊し、上司ウィルキンスに殺された息子の仇を取るために、5万ドル相当のダイヤをゴルゴに渡し、その上司の殺害を依頼した。通常ゴルゴは現金でしか仕事を受けないのだが、今回は例外的に仕事を請け負った。

外人部隊の入隊志望を装い、あるバーに来たゴルゴ。そこでゲーレン機関から抹殺される予定だったフリッツ・シュナイダーとその女と出会う。ともにウィルキンスのいるデコック砦に向かう。ゴルゴは自分の身分も名乗らないものだから、ウィルキンスに独房に入れられた。

さて、シュナイダーは組織の裏切り者であるため、その組織の者が後悔させてやるというが、サハラではサハラでの苦しめ方があった。本当の苦しみと悔恨を味合わせたいのであれば、水筒に石油を詰め、塩の効いた乾肉を持たせれば、飢えと渇きに苦しんで狂い死ぬという。

ゴルゴもジープで脱走。追ってくるウィルキンスとその一味を射殺する。ウィルキンスを砦から誘い出すのが目的であった。ゴルゴがジープを走らせると、その先でシュナイダーと女が死んでいた。

(解説)
「砂漠の逆光」の一幕である。独房に容れられたシュナイダーが隣の独房にいたゴルゴに尋ね、それへの返答である。ゴルゴもウィルキンスがただものではないと思っていたに違いない。外人部隊を束ねるマネジメント能力は、そんじょそこらの組織をまとめ上げるのとは異なる。しかも個性の強い、癖のある連中だ。ウィルキンスの性格を熟知し、どのように殺害しようか考えたに違いない。

ビジネスにおいても、相手の事を十分に観察し、どのように扱うかをよく吟味しなければならない。確かに砦の中の外人部隊全員を相手にするのは、ゴルゴも骨が折れただろうし、砂漠に誘い出してから、その少人数を相手にした方が容易だったということもあるのだろう。それを知るまでは、わけのわからないまま済ませない性格だったため、自らゴルゴを追ってきたと言える。

そのため、自分で何でもやろうとする上司がいる会社は組織的のもろいとも言えそうだ。ウィルキンスが砦から出てきたから、あっけなく殺された。もちろん出てこないなら、出てこないなりに始末をするのがゴルゴではあるが。

[教訓]
〇まずは相手を観察せよ。効率的に成果を上げるためには。
〇上司が何でもやろうとするな。部下にやらせろ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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