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ビジネスは理屈ではない、勘を重視せよ

「動物は厳しい自然の中でも・・・生きている・・・人間も彼らの知恵を学べば生き延びられるのだ・・・」

「相当な自信のようだが、ここが私のテリトリーだったことが誤算だったな!」

「や、奴は射撃手の射撃の間を読めるのだっ!?」

(ストーリー)
ロシアの国境警備隊スキュレが女性を背負って帰ってきた。疲労した二人を下山させた。氷点下30度の吹雪の中を単独で救助に向かったのである。

スキュレは天候も予想できる。他の警備隊に狩猟の際の大物は熊かと尋ねると、オオカミだという。祖父が狼に襲われて殺されたことがあるからだ。スキュレはバルカン半島からロシアに至る地域で生きてきた先住民であった。

何者かがロシアの国境に向かっている。スキュレたちが追っていくと、そこにゴルゴがいた。ゴルゴは崖から飛ぶ。スキュレは単独でゴルゴを追う。さらにスキュレは雪崩も引き起こす。ゴルゴはすんでのところで逃げる。銃が壊れたことを発見し、スキュレはゴルゴに出て来いと呼びかける。ゴルゴは銃をよける。

死んだヘラ鹿がいた。その近くに立っていると、その地面の中からナイフが飛んできて、スキュレを刺す。

国境警備隊のメンバーは、密入国者はスキュレに捉えられているだろうと考えていた。

(解説)
「雪上の悪魔」の一幕である。第一段落は国境警備隊の他のメンバーにスキュレの雪上での行動力を称賛され、それに答えた台詞。どんな環境であろうと、そこで生物が生きている限り、それに学べば自分も生きていけるということだ。自分と同じことをやっている人がいたら、その人から学べば失敗はしない。

第二段落はゴルゴを追っていくときのスキュレの台詞。自分の庭だから、相手は自分には敵わない。自分に自信を持っているからこそ、過信していまう。それが油断につながったと言える。自分の専門分野だからと言っても、油断することはよろしくない。気を引き締めて取り掛かることである。

第三段落は銃を失ったゴルゴを後ろから狙撃をする。ゴルゴは後ろを見ていないが、どのタイミングで撃つか、どこを狙うかがわかっている。目で見て、耳で聞いて判断しているようではダメだ。頭で考えるのではなく、体が勝手に反応するくらいまでの状況にする。つまりビジネスというものは、頭で考えるのではなく、体が勝手に動く。頭は使っても直感だ。勘以外は正直頼りになる物はない。理屈は頼りにならない。過去の経験も頼りにならないことが多い。それがビジネスなのだ。

[教訓]
〇自分と同じことをやっている人から学べば、絶対に失敗はしない。
〇自分の専門分野こそ、過信するな。
〇ビジネスでは勘を重視せよ。頭で考えているうちはダメだ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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