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アクシデントを上手くコントロールせよ。高配当を生む

「アクシデントが高配当を生むという実例だ・・・逆の言い方をすれば高配当を得るためにはアクシデントが必要なんだ。」

(ストーリー)
1970年6月3日に行われるイギリスのダービーで、人気馬であるニジンスキーが制するというのが大方の予想であった。つまり本命である。そこで、騎手であるレスター・ピゴットがニジンスキーから落馬すれば、大穴が出てくると考えた。祈っているだけではピゴットは落馬しないから、アクシデントを作り出せばいいということになった。それを考えたのがビクター・モーガン一味であった。

そこで狙撃手を何名か用意して、確実に事を起こそうとしていた。その一人として浮かんだのがゴルゴであったが、ゴルゴは引き受けなかった。

スタートが切られ、5ハロン(1,000メートル)のあたりで、一人目がピゴットの手綱を狙撃、それでうまくいかなければ、トッテナム・コーナーに入ってくるピゴットの手綱を正面から撃つ。これでもうまくいかなければ、近場から馬の耳すれすれに犬笛のような弾を撃つ。アクシデントで馬がよろけ、ピゴットは落馬する。

ゴルゴが引き受けなかったのは、英国賭事徴税委員会からで、モーガン一味の悪だくみを察知し、狙撃手をゴルゴが狙撃するためであった。

その結果、1970年6月3日に人気馬であるニジンスキーがダービーを制した。ゴルゴやモーガン一味は作り話だが、ニジンスキーがダービーを制したのは実話である。

(解説)
「ゲートイン GATE IN」の一幕である。流石に八百長ややらせはよくないが、アクシデントがある所に儲けはあるというのは事実であろう。株式も大変動を起こせば、上がっても下がっても予想が当たれば、ぼろ儲けである。大暴落の陰には大損する人もいれば、大得になる人もいる。アクシデントはリスクと言い直すこともできよう。ニュアンスはだいぶ異なるが。

ビジネスにおいても、何らかのアクシデントに乗じて儲ける方法がある。しかしそのアクシデントで損を負ってしまうこともあるから、常に備えておくということが大事だ。いわゆるリスク管理というものだ。

[教訓]
〇アクシデントに乗じて儲けるためには、アクシデントに備えておくことが必要である。アクシデントをリスクと言い換えてみろ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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