「ところで・・・捜査は振り出しに戻すべきだな・・・プレストン君!」
(ストーリー)
ある者が英国の機密をカメラに収めた。MI5(英国保安局)がその機密を守るために犯人を捜していた。その犯人をゴルゴにされた。ゴルゴの部屋に機密を収めたカメラがあったのだ。それをゴルゴの部屋から発見されたように見せかけたのがMI5のメンバーであった。
ゴルゴはMI5にスパイ容疑で逮捕され、拷問を受けた。極秘情報流出事件をゴルゴを犯人だとしたMI5の動きにMI6が気づき、ゴルゴはスパイなどすることはないと、ゴルゴに仕事を依頼するMI6のヒューム部長がMI5を問いただし、真犯人を探すためにお互いの機関の協力が必要と説いた。
ヒュームがゴルゴを助けようとMI5に向かったとき、ゴルゴはMI5のメンバーを倒した後だった。自分をはめた真犯人を探すゴルゴ。ヒュームもMI5の中に二重スパイがいると考え、MI5のメンバーであったマックス・デスモンドの消息を追った。また、ゴルゴにデスモンドの狙撃を依頼しようとしたが、ゴルゴはヒュームよりも先にデスモンドを射殺。
デスモンドはラジコンにフィルムを入れて飛ばしていた。ゴルゴはその500ヤード先のラジコンをフィルムごと狙撃した。ヒューム部長がゴルゴの報酬として用意した現金を、ゴルゴは受け取らずにその場を去っていった。
(解説)
「女王陛下の憂鬱」の一幕である。MI5とMI6が面子よりも大切にしなければならないもの、情報機密の真犯人を見つけ出し、それが東側に流れないようにすることである。そのために、両機関が協力しなければならないこと、そして、何よりも、一度情報を全て捨て去って、最初から考え直さなければならないこと、それを説いたMI6のヒューム部長の台詞であった。
ビジネスにおいても、上手くいかないとあれやこれやと考えるものだが、自分は何をやりたかったのか、そもそも自分は何が得意なのか、というように、原点に立ち返ると案外うまくいくことも多い。
[教訓]
〇上手くいかないときにはまず原点に帰れ。余分な情報は捨て去り、本質だけを見直せ。