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外から見てもわからないような、模倣ができない会社を作れ

「く、くそっ!!今度はロケット迫撃砲だな!!」
「どこから撃ってくるのだ!?」
「迫撃砲ってやつは砲弾を上空に打ち出し、後は砲弾の自由落下で目標を狙うため、発射位置が非常につかみにくいと来ているんだ!!無論それも奴の計算だろうが!!」

(ストーリー)
イラン・イラク戦争の真っただ中に、ゴルゴはイラン政府から仕事の依頼を受けた。標的は教官の米軍教官ニール・レッドマンの殺害とイラクの特殊部隊の訓練施設の破壊である。既にイランの24名の決死隊が消されていた。この特殊部隊は水中爆破工作のプロであり、タンカーを爆破されれば、イランからの石油輸出に多大なる影響を与える。

ゴルゴはキプロス島で、水泳訓練をしていた。作戦の成功率の確認のためである。ゴルゴのために、一人の女性カフラが訓練のサポートをしていた。

ゴルゴは前線基地に到着し、カジェリフ大佐に対し、イラン側に内通者がいると伝え、大佐は調査を開始する。ゴルゴは一人で秘密基地に接近。予想通り、上陸地点で待ち伏せがいた。基地に爆薬を仕掛け、次から次へと爆破。迫撃砲も発射。レッドマンはヘリからゴルゴを探し発見。わざとゴルゴは捕まった。爆弾の場所を吐かせるために、拷問をされるが何も話さない。両手を縛ってジープでゴルゴを引きずり回す。水責めもする。レッドマンは魔法鏡でゴルゴを覗き、所持品の中に爆弾のありかがわかるものがあると睨んだ。ゴルゴはライター型爆弾を投げつけ逃走。基地の外にリモコンの発火装置を隠しておいた。そしてレッドマンが乗るヘリにも爆弾が仕掛けられていて、爆破した。

ゴルゴは訓練をしていた時に一緒にいた女性カフラの下に帰ってきた。依頼人には二度と会わないルールではなかったか。私に会いに来たのかと問うた。ゴルゴは、イラクの秘密基地のせん滅、雇われ教官の抹殺、イラン軍部のスパイの発見と始末だといい、カフラを射殺した。

(解説)
「バトル・オブ・サンズ」の一幕である。打ちにくいピッチャーは、球が早い投手ではない。球の出どころがわからない場合、後はタイミングが取りづらい場合と言われる。上手くタイミングを外される場合も含む。要するに予測がつかないということだ。

ビジネスにおいても、なぜ儲かっているのかわからないビジネスの方が脅威である。儲け方がわかりやすければ、模倣できる。競合他社が増える。しかしどのように儲かっているのかわからなければ模倣できず、チャレンジしても何故か失敗する。つまり競合他社が増えない。従って、上手くいくものだ。

[教訓]
〇なぜ儲かっているかわからない企業は強い。模倣ができずに競合他社が増えないためである。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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