「人を殺すときには、つまらんおしゃべりをしている暇に引き金を引くことだ。」(1話)
(ストーリー)
ゴルゴ13に記念すべき第1回目「ビッグ・セイフ作戦」のゴルゴの台詞である。仕事の内容は、イギリスの諜報機関MI6からの依頼で、スイスのチューリッヒに住む、元ナチスの親衛隊長(ベルンハント・ミューラー)の狙撃だ。
セスナ機でベルンハルト家の屋根に、イスラエルの攻撃と見せかけて、爆弾を落とし、屋根の一部を破壊。その後、屋根の修理工を装って、その屋根の上から、ベルンハルトの金庫の天井に穴をあけ、進入路と確保。その金庫をベルンハントが開けた途端に、金庫の中から狙撃した。
その後、MI6の諜報員がゴルゴを口封じのために殺しにかかるが、逆にゴルゴに殺される。そのときに行った台詞が、「人を殺すときには、つまらんおしゃべりをしている暇に引き金を引くことだ」というものだった。
(解説)
ゴルゴは、依頼者に対しても信用しきっていない。常に狙われているということを前提で人に会う。何も言わずに拳銃を取り出して、即座に射殺していれば、ゴルゴが1話で終わったことになる。もちろん、ゴルゴは早打ちの名手だから、相手が拳銃を取りだす瞬間に、既に引き金を引き終わって射殺しているのだろうが。
ビジネスにおいても余計なことは言わない、しない、サッサとやることやる。相手にわざわざ予告しなくてもいい、ということと言えよう。
[教訓]
〇やるべきことはサッサとやる。余計なおしゃべりも不要。