「立派な調度品ね・・・こんな豪邸の主人の財政が火の車だなんて、とても思えないわ・・・」
「特権階級!上流社会!男爵!侯爵!それがどうしたというのよ!!貧民層の男たちとどう違うっての!?一皮むけばみんな同じ!盛りのついたただの雄犬じゃあないの!!」
(ストーリー)
カティンの森事件で、犯罪者にされた人物の娘が、父を犯罪者に仕立てたイギリス人サー・ウェストクリフを殺害することをゴルゴに依頼した。ある民宿に泊まり、そこにはカティンの森の財宝を掘り起こそうとする一団も止まっていた。ちなみにこの連中はソ連のKGBに狙われていた。
ゴルゴもただものではないと思われ、ある刺客に狙われた。ウェストクリフは民宿の受付の老婆に変装していた。ウェストクリフも財宝のありかを探っていた。
結果、カティンの森の財宝は昔の銃であったことが判明。ウェストクリフはそれを見届けて、ゴルゴに射殺された。
(解説)
「みな殺しの森」の一幕である。カティンの森事件というものがあって、第二次世界大戦中にソ連のグニェズドヴォ近郊の森でポーランド軍将校等22,000人がソ連の内務人民委員部によって銃殺された事件である。大戦後はナチスドイツの責任にされたが、実際にはソ連のスターリン政権下の時代に起こされ、ゴルバチョフ氏が書記長の時代にソ連の内務人民委員部の犯行であることが明確になった。
上記は、今回の依頼人の台詞である。アメリカに旅行したときに、税関から、お前の財産はいくらだと聞かれたことがあった。自分は貧乏人でしかないのだが、アメリカの友人からすると、実は金持ちの方が貧乏くさい格好をしている可能性がある。金持ち風に見せている方が、それだけお金を使っているから、手持ち金は少ない。確かにそんな理屈もありそうだ。
お金がありそうに見せるのは一種のマーケティングの場合もある。そうすればもっとお金が集まってくることもある。だから本当のお金持ちは一見金があるようには見えないのだそうだ。お金持ちは自分にはお金があることを知っているし、別に見せびらかすものでもない。極端な話、お金を持っていれば、他人に金持ちアピールなんてする必要も感じない。
[教訓]
〇見た目だけで判断するな、起業家は。金持ちアピールしてる奴には気を付けろ、昨日今日金持ちになったただの成金だ。