「ちょっと早く到着したみたいだけど、私たちを発見してくれるかしら・・・?」
「なーに大丈夫だよ!君のその真っ赤な防寒着は、すぐに目につくさ!少々離れていてもな!」
「え!?・・・す、すぐに目につく!?・・・そ、そういえば、私はあまりにも簡単に・・・Gの手を逃れることができた!!罠、罠かもしれない!!」
(ストーリー)
ゴルゴは狩猟をしており、一つの弾丸で二頭のヘラジカを撃ってしまった。規則上ヘラジカは一人で1頭しかとってはならないことになっていた。そこに猟区管理官がやってきた。アクシデントとはいえ法規違反には変わりがなかった。ゴルゴは管理官事務所に連行された。
そのうわさを聞き付けた東側の工作員がゴルゴを倒そうと、事務所に乱入。3人の工作員が全て射殺された。残された一人の女性工作員をゴルゴは脅し車を運転させた。ゴルゴと女性工作員はある小屋で休んでいた。その女性工作員はゴルゴが外出した後で、その小屋に入ってきた女性の着る服を奪って、逃走した。
ゴルゴはCIAから二重スパイのマッコードを射殺するよう依頼を受けた。マッコードはカナダで東側の工作員が回収に来るのを待っていた。
女性工作員とマッコードは合流し、東側の回収員を待って、湖上をスノーモービルで移動中にゴルゴに一発の弾丸で、二人の工作員が射殺された。
(解説)
「大きな口の湖上」の一幕である。ゴルゴがヘラジカを撃っていたのは、実は銃の性能をみるためだったのであろう。そして2匹のヘラジカを一発で殺せるかどうかのテストだ。作戦前からすでに作戦が始まっていた。
工作員に赤い防寒着を着せたのも策略で、裸にしておいて服が必要となり、その後でその小屋に入る女性に赤い防寒着をゴルゴがプレゼントしていたのだ。目立つということは、未殻からも目立つが逆に、敵からも目立つのだ。
ビジネスにおいて目立つのは、やはり売れている事業だろう。それは競合他社からは、研究される運命にある。売れているということは、目立つ、研究される、新規参入をしてくるとなるから、外からわかるようにしてもいいが、せめて内容自体は外から見えないように、目立たないようにしておいた方が無難だ。
[教訓]
〇あまり目立つな、敵が増える。
〇出る杭は打たれる日本社会では、力を持つまでは目立ちすぎるな。