「なんで、黒い天使があたしを守ってくれると思う・・・?それはね、世の中が変わるようなことを、そんなすごいことを・・・あたしにさせるためよっ!!仇を討つとき、世の中が変わるっ!!間違いないわっ!!」
(ストーリー)
ブラジルのリオ・デ・ジャネイロにおいて、貧困や家庭問題でストリート・チルドレンを襲撃するグループがいた。そのチルドレンの中に、カタリーナという少女がいて、危険を察知する特殊能力を持っていた。「黒い天使」が降りてくるというのだ。
カタリーナは、襲撃グループのアジトを見つけ、逆襲する。さらにスポンサーの名前も聞き出した。そのスポンサー、リカルドに近づくために、ゴルフのキャディーをした。そして予知能力があるという。リカルドと回ったときに、カタリーナは危険を察知したふりをした。リカルドが自分が打ったコースから外れたボールの近くに毒蛇を置いた。それでリカルドはカタリーナの能力を信用した。その能力をリカルドは使うことにした。
カタリーナはリカルドの家に入った。そしてリカルドを銃で撃つ。そのときにゴルゴが入ってきて、リカルドは本来は政敵の排除であったが、その前にカタリーナを始末するよう、ゴルゴにその場で依頼した。ゴルゴはその部屋から出て行こうとした。カタリーナはゴルゴに銃を向けたがために、ゴルゴに射殺した。カタリーナはゴルゴが黒い天使なのだと思った。
(解説)
「正義を行う者」の一幕である。カタリーナは、ストリート・チルドレンたちに殺された子供たちの仇を取るといった。そのときに子供たちは、黒い天使がいつかカタリーナに悪さをするのではないかといったときに、自分は守られているから大丈夫だと返したのだ。結局、カタリーナはゴルゴと最初あったときに、黒い天使がおりてこないから危険ではないと判断したのだが、ゴルゴに銃を向けてしまったがために、射殺されてしまった。銃を向けなければ殺されてはいなかった。
人の能力は、まさに世の中を変えるくらいのパワーを持っている。しかし誰しもそんな大それたことをしようと思わない。だからそのパワーが現れる前に一生を終える。そのときにに中が守ってくれるから、どんなことをしても大丈夫と思えるものがあれば、これほど心強いことはない。仇を討つのは、自分のためではないように思えるが、少数の利益のためでしかない。そのような行動では社会は所詮変えられない。全体の利益の中で自分の能力を使わない限りは、上手くいかないのである。
[教訓]
〇自分のためでなく、少数の利益のためではなく、多数の利益のために自分の能力を有効に使え。そうでなければせっかくの宝の持ち腐れになり、上手くいくことはない。