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クライアントの仕事を丸受けするな、できること、できないことを線引きしろ

「断っておくが、ゼネラル・ダヤンからはアンタの調べがちゃんとついたところで行動をしてくれと言われているんだ!」

(ストーリー)
イスラエルの保有するガンボートをアラブ側が爆破しようとたくらんでいた。その工作員7名の活動を阻止するというのがゴルゴへの依頼である。その爆破装置を飛行機から、潜水艦の工作員へ受け渡すために空中から投下した。その爆破装置をゴルゴが空中で狙撃することで無効にした。

(解説)
「シェルブール0300」の一幕である。ゼネラル・ダヤンとはイスラエルの依頼人である。ゴルゴのサポートのために一人付けているが、なかなかアラブ側の情報を掴めないでいた。ゴルゴが爆破装置を狙撃した後、ゴルゴの仕事にケチをつけるものだから、ゴルゴが返した台詞である。

クライアントの依頼のありとあらゆる注文をまとめて聞いてしまうのは、本当のプロとは言えない。プロは自分のできることとできないことを明確に区分できる。そのため、クライアントの依頼の中で、そこまではクライアントでやっておいてくれ、ここから先は自分がやるというように、切り分けていると思われる。

クライアントの中には全てお任せという人もいるが、その場合はいったいいくらかかるかプロの方でもわからないときがある。そこまではお客様が、それ以降は自分たちがと明確に伝えよう。プロだからと言って、自分ができないことまで依頼を受けてはならない。自分ができることできないこと、お客様にやってもらうこと、それを明確にしてクライアントに伝えよう。それでもクライアントの方が何やかんやというようであれば、そんなクライアントの仕事は受けない方がいい。

[教訓]
〇クライアントの仕事を丸受けするな。できることできないことを明確化してクライアントに伝えよ。できることだけをやるのがプロというものだ。できないことも安請け負いするのはアマチュアの仕事である。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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