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ビジネスなんて、最後に勝てばいいんだ。ビジネスも大器晩成。

「中国には“厚い碁”という格言があるが・・・まさにその通りになる、な!」

(ストーリー)
ロケットが打ち上げ直後、爆散する。テレコミュ社の社長ポンピッチがNNT(NTTだね)の小松原に、アジアの携帯電話を支配できるような話を持ち掛けた。中国はノアキル製(ノキアだね)の携帯電話をやめ、NNT製に変更すると記者会見をした。中国での衛星ロケットの打ち上げに失敗し、日本が衛星ロケットを打ち上げる。NNTはポンピッチの会社を全面的にバックアップすることを伝え、功労金として50億円支払う。

中国の衛星ロケットの爆発でロイズの引受人が破産し、自殺した。ポンピッチ絡みで陰謀があったが原因解明はできなかった。そこでゴルゴに犯人を抹殺し、ロケットの打ち上げの保険制度が崩壊するのを防いでくれという依頼があった。

日本の種子島でロケットを打ち上げようとしていた。ポンピッチがいつもの儀式でロケットに手を触れる、それを目掛けて鳩がそのロケットに近づく。ゴルゴはロケットに近づく鳩の足を狙撃。足に金属箱が付いていて、ロケットに強烈な誤作動信号を起こすはずだった。しかしロケットは順調に打ちあがる。ポンピッチはロケットに触れる時にフェロモンをロケットに擦り付けていた。その後鳩を扱っていた者はゴルゴによって射殺。計画していたポンピッチ、中国電波局の焔曨らも全て射殺された。

(解説)
「リスキー・ビジネス」の一幕である。厚い碁とは、始めは負けていても、碁のように熱い布石で少しづつ追い込み、最後には逆転するという意味である。野球にしてもサッカーにしても、ひいきチームが最初から独走して、そのまま優勝で幕を閉じるのが、ファンとして安心してみていられるが、一番うれしいシーズンは、優勝をあきらめていたのに、最後のスパートで一気に追い越して、優勝をかっさらうような場面だ。まさに厚い碁なわけだ。

最初から軌道に乗るビジネスはない。そんなわけで、苦労の続出である。でも最初に苦労しておいた方が、その苦労の分だけ人は幸せになれる。苦労していればちょっとうまく行っただけでも、もの凄く喜べる。仮に利益が1,000万円でた、というよりも、1億円くらい赤字をこいていて、その後1億500万円の利益が出た。でもその結果は前者のプラスの1,000万円と後者の500万円と、500万円の差でしかないのだが、本来は前者の方が金銭的メリットは大きいながらも、後者の方がメンタル的に嬉しくてたまらないだろう。

また、苦労をした方が、メンタル的にも強くなるし、リスク耐性もつく。その後を考えれば、最初は苦労した方が何かとメリットが多い。つまり会社としての基礎体力が強化される。

[教訓]
〇ビジネスは最初負けて、後で勝つ、これが一番うれしい。だから最初は苦労していいんだ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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