「年を取ってみないと年寄りということはわからない。”I GOT IT”・・・まあいい、これも収穫さ。・・・じっさいなってみなけりゃあ・・・」
(ストーリー)
役者レイスが悩んでいる。妻を銃で撃つシーンのリアリティさが出ない。気分が乗らない。監督も気分が乗るまで待つという。監督もレイスはあのシーンにかけていると思っている。
元々レイスはボクサー崩れのチンピラで、たまたまチャンスの尻尾を掴んだ。そして組織の冷酷な殺し屋役が回ってきて、これが当たり役となり、貴重なバイプレーヤ―として売れ出した。そして老優に主役のチャンスが回ってきた。今の私には大役すぎると考えていた。妻は名優なんだから自信をもって堂々と役をこなせばいいという。
実際やってみなければ、レイスは実の妻が寝ているときに、拳銃を向けた。妻は、レイスに実は悪性腫瘍であることを告げる。そして最近痛み出し、苦しむのは嫌だと話すのであった。
レイスは悪性腫瘍で苦しむ妻を撃つ。プロデューサーは銃声を聞き、警察に届ける。しかしその弾丸は外から打ち込まれており、レイスの持っていた拳銃では撮影用のため、人を殺せないという。
レイスの迫真の演技で、映画の興行記録が更新されているという。レイスの演技のために、誰かに狙撃された。墓の前で妻に報告をして、銃で自殺をする。
(解説)
「PROFESSIONAL」の一幕である。強盗に襲われて、「年を取ってみないと年寄りということはわからない」と自分でヒントを得た。しかし、妻を撃ち殺すなど到底できなかった。妻は自分の死期を悟り、レイスが拳銃で妻を狙っているときに、ゴルゴに自らを狙撃させることで、レイスにリアリティを持たせたのである。レイスはその役どころを掴むために、今までも実際に体験していた。
やってみないと分からないことは多い。本で読んだり、人から話を聞いているだけでは、実際のことがわからない。成功するも、失敗するも実践あるのみである。頭の中で色々と描いていても、実際にやってみると、スムーズにいかないことに気づく。まずは行動する。そして徹底的にやる。何が何でもやり切る。それがビジネス魂としての第一歩である。やる前から、できません。やれません。無理です。というのはアマチュア魂の第一歩である。
[教訓]
〇行動するのがビジネス魂の第一歩。