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地に足を付けてビジネスをせよ

「純粋すぎる憧れは・・・一歩狂うと悪夢になりかねない。特に現実という免疫を持たない者は・・・と、いう事ね・・・」

(ストーリー)
アメリカの衛星で、イラクのアムシャラ―・ダムに巨大鋼管が発見された。DARPAによると、これは超巨大砲ではないかと。そして大陸間弾道弾に匹敵する驚異的射程を持っている。

ゴルゴが日本人記者として、食料緊急無償援助の取材でバグダッドに滞在することになった。

この超巨大砲の設計者、ミハエル・バルト博士は、数年前に死亡していた。その後を継いだのが、日本人の村井であった。村井はバルトを殺害し、設計図を入手する。

イラクはクルド人自治区への攻撃準備体制のため、数個師団をイラク北部へ移動させ、それをアメリカの軍事衛星が捕えた。しかしこの軍事行動はアメリカにイラクを攻撃させ、それを理由に報復を行い、アメリカを叩くというものだった。ゴルゴはアメリカから、イラクへの空爆開始前に、超巨大砲の破壊を依頼された。

DARPAの予測によればイラクは直接ホワイトハウスを狙う気であると。イラクはクルド地区への空爆を開始。アメリカ軍は72時間以内に、空爆と巡航ミサイル27発の発射が可能な状態になる。しかしアメリカの爆撃に対してイラクがどう動くかが問題だ。

ゴルゴは、砲身が外に現れるのを待ち、水面に向けて弾丸を発射。跳弾によって、砲身の株を狙撃、砲弾が砲身内部で暴発する。衛星写真でも方針は完全に破壊された。

(解説)
「アム・シャラーの砲身」の一幕である。アメリカの諜報部員の女性が、村井が今回の超巨大砲の責任者であると、ゴルゴに話すときの台詞である。現実の免疫を持たない者、これは村井のことを表している。

どんなビジネスであれ、純粋な憧れから始まる。こうありたい、こうなりたい。しかし理想論は、時に現実を見る目を閉ざしてしまう。理想を追い求めれば、現実との乖離に苦しむ。次第に、自分の思いと、世間とのずれを感じるようになる。しかしここで理想に拘ると、お客からも支持されない商品やサービスのままである。ビジネスは、以下の現実と妥協することで、最終的に理想を目指していくかである。

[教訓]
〇ビジネスの成功のためには、純粋な憧れは捨てた方がいい場合が多い。理想論は時に現実と乖離させ、顧客からの支持を失う。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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