「落ち着くんじゃ、ベア・ポー・・・イエロー・ブルたちを殺したのがあの男だとはわかっていない・・・」
「その通りじゃ・・・イエロー・ブルたちを殺した武器はショット・ガンで、あの男の持っていたのは拳銃じゃ・・・」
「そして、ショット・ガンを持っていた男は、拳銃で撃たれて死んでいた・・・これは、どう見てもあの男はむしろ、イエロー・ブルたちの仇を討ってくれた・・・と見る方が筋が通ってくる!」
「それに・・・あの男の、モノにおじないあの態度は、ブエブロ族の勇者に勝るとも劣らぬ・・・」
(ストーリー)
大統領直轄のNSC(国家安全保障会議)において、ゴルゴはアメリカ合衆国への貢献度は最高値だが、合衆国への忠誠度が皆無、ということで、そろそろゴルゴを抹殺すべきではないかという意見が出た。そしてゴルゴを倒す方法は、軍隊あるのみという。
さて、ゴルゴがあるインディアンの土地を通るときに、後から来た白人が、インディアンを射殺した。ゴルゴも殺されかけたので、白人を射殺。その時にインディアンの仲間が駆けつけてきて、ゴルゴは犯人扱いされ、連行された。
状況を見るとゴルゴはインディアンの仇を取ってくれたのではないか、そこで、インディアンは掟で決闘を行うことになった。その相手はプエブロ族の勇者、ベア・ポーである。その他のインディアンは、ベアが負けたらゴルゴを射殺しようと計画していた。
一方、アメリカ軍もゴルゴを抹殺するための野獣狩作戦を進行させていた。
(解説)
「軽火器vs戦車砲(前編)」の一幕である。若いインディアンは、ゴルゴを敵と見、長老たちは冷静に見て、ゴルゴが敵を討ってくれたと考えていた。状況証拠を考えても、ゴルゴは敵ではないのだが、最後に長老たちは、堂々としているからと言った。
自分は何ら間違ったことをしていないのならば、自信をもって堂々としているべきだ。無用な争いごとを起こさないためにも。あとは開き直るのが一番だ。そのうちに相手の態度も軟化してくる。
[教訓]
〇まずは、どんな時も堂々としていろ。相手からも付け込まれなくて済むし、無用な争いをなくす。