「何かに心を奪われていても・・・後ろのドアの開く音ぐらいには注意を払っていた方がいい・・・さて、仕事の話は場所を変えよう・・・」
(ストーリー)
仕事の依頼を伺いにニューオーリンズを訪れたゴルゴ。しかし、ここは人種差別の激しい街であった。ゴルゴも白人に何度も絡まれた。そこに以前の仕事の依頼人(ニューオーリンズ州知事)エイブラハム・ゴードンが通りかかった。
ゴードンは以前、ローレンス議員の殺害をゴルゴに依頼した。その理由はゴードンの愛する妻を奪い、クー・クラックス・クランの椅子を狙っていたからだと聞いていたが、そのローレンス事件を政治に利用し、無実のフォスターを犯人にでっち上げ、自らは知事に収まった。
また、ゴルゴが自分を殺害に来たと勘違いして、ゴードンは刺客にゴルゴを消させようとしたものの、ゴルゴはゴードンを射殺した。
(解説)
「デスマスクの肖像」の一幕である。依頼人との面会現場にいたときに、ゴードンの刺客によってその面会現場であるバーを、爆破されたが、ゴルゴは間一髪、その場を脱出する。一度、ゴードンを射殺後、もう一度面会現場に戻ってきた。しかし依頼人は面会現場であったバーが破壊されていて、ゴルゴに接触できないと思ったが、依頼人が乗る車の後ろに乗り込んでいた。そのときにゴルゴが依頼人に言った台詞である。
小さな仕事しかしていなければ、その範囲の中で作業をこなしていれば問題はないが、会社でも役職が上がっていったり、自分一人で始めた会社でも売り上げが上がっていけばいくほど、小さな範囲内だけ注意していれば大丈夫ということではなくなってくる。
責任が重くなればなるほど、注意力をより広範囲に広げなければならなくなる。部下として働いていれば自分の事だけで精いっぱいでもよいが、部下を持てば、部下の仕事の範囲まで注意をしなければならない。
集中力の強い人であればあるほど、周囲の事に気が回らなくなる。一スタッフとしてみれば、有能かもしれないが、経営者としては失格である。
[教訓]
〇経営者としては、視野を広く持て、注意力をより広範囲に広げよ。