「今でも、日本には忍者がいるのかしら?きっといるのよね、だから日本はあんな小さな国なのに世界の大国なんだわ。世界に忍者が飛んでいて世界の動きを探ってくるのだわ。」
(ストーリー)
ラオスのジャール平原は、ラオス政府軍とラオス愛国戦線軍にとって、けし栽培地として、軍事資金源となっている。麻薬のアジアルートを握った男Qを探り、それを殺害すること、これがCIAのゴルゴに対する依頼だった。
ゴルゴがラオスの首都ヴィエンチャンに到着したときに、別ルートで潜入したCIAの調査員が殺された。
将軍リーがCIAに買収されたとの疑いを持ち、CIAの刺客ゴルゴを追い詰めるため、Qがリーとの面会を試みる。しかしリーとの面会時にQが狙撃されることを予期し、Qは自分の身代わりをリーの下にやった。最後、Qの乗るヘリのパイロットを狙撃、ヘリが墜落し、Qを殺害した。
(解説)
「ラオスのけし」の一幕である。日本に関心のあるラオスの売春婦がゴルゴにふった話題である。実際は忍者は既に過去の存在となったものの、諸外国からすると日本の経済成長(この作品は1971年2月)は奇跡であったろうし、その一つとして、今でも忍者がいて、情報収集しているに違いない、という考え方があっても不思議ではない。
要するに、情報収集がいかに重要かということを示している。ビジネスにおいても同じだ。産業スパイという卑怯なことはすべきではないが(実際にはやっていると思うが、特に日本よりも大国が・・・)、どんなビジネスにおいても、まずは情報からだ。情報がなければ、戦略も立てようがない。競合他社がどんなことをしているか、それを知る、些細なことかもしれないが、非常に重要なことで、そこから競合他社との差別化を生むことができる。まずは知ることが大切である。
情報を待つのではなく、自分の力で拾いに行かなければならない。待っていても価値のある情報は降ってこない。
[教訓]
〇情報収集をビジネスのベースに置け。
〇情報収集は他人に任せるな。他人に期待するな。自分で行動せよ。