世界の歴史を題材とした起業家応援メディア

ビジネスの地雷原を避けてわたる方法

「何百メートルもある地雷原を渡って来られる人間なんて、いやしませんよ!」

「や、奴は地雷を駆逐する気か!?」
「弾丸が何発あったって足りゃあしねえよ!!」
「道だ!!奴は自分の通る道を作っているんだ!!歩幅を図って、飛び石伝いに来る気だ!!」

(ストーリー)
傭兵会社の社長が、賭博師ノースとプールサイドで傭兵会社の報酬について話をしていたら、それならゴルゴ一人でやってのけると言った。傭兵が束になって掛かってもゴルゴには敵わないと豪語したから、傭兵会社の社長はそれを懸けの対象にした。

ウガンダで内乱が起き、例の傭兵会社が軍事政権側のサポートをすることになった。そしてゴルゴに軍事評議会議長の暗殺をCIA側が依頼することになった。

傭兵部隊がゴルゴと遭遇した。そして地雷原をゴルゴはライフルで狙撃し、自分の道を作った。走りながら、傭兵部隊を射殺する。

傭兵部隊はウガンダから撤退した。またゴルゴは軍事評議会議長を暗殺しないでウガンダから姿を消した。CIAや傭兵会社の社長はゴルゴを警戒した。警戒しようとして駐車場に現れたところをゴルゴに見つかり射殺された。

(解説)
「ワイルドギース」の一幕である。標的を倒すために地雷原を渡る。普通なら回避するのが常道だ。それで兵士はまさかこんなところ渡ってくる奴なんていないと思ったら、ゴルゴは渡ってきた。そのゴルゴの行動を見ての台詞である。

ビジネスは地雷原ばかりである。図体が大きくなると、これは対地雷装甲車のようなもので、底面と側面の走行が強化されているために、地雷を踏んでも耐えられる。そこまで会社を大きくできればよいということになる。もちろん調査能力も優れているから、地雷の場所もかなりの確率で把握できる。

小さな企業の場合は地雷を踏んだだけで、片足や全部吹っ飛ぶこともある。地雷は回避できれば良いのだが、それは地雷探知機で場所を確認し、爆薬を一つずつ除去していく方法になる。つまり時間がかかる。だからと言いつつ何もしないで通行すれば、地雷を踏み、爆発に巻き込まれる。

ゴルゴのように自分の歩幅のところにある地雷だけを爆破し、最小限の弾薬で目的を達する方法が、ビジネスにおいて取れる方法となるだろう。

[教訓]
〇足を踏む場を予測して、その部分の地雷のみを除去する。つまり、自社の通る道のリスクだけ回避できればいいという発想だ。そうすれば最小限のコストで、スピードと最大限の効果を上げる方法と言える。この場合、経営戦略と事業計画を徹底的に立て、リスクを知り、事前に対処することを意味している。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
SNSでフォローする