「たのむっ、教えてくれっ、い、いったい誰だというのだ!?ワシンスキー!!よし・・・その交換条件を出そう・・・君は確か・・・ゴルゴ13に恨みをもっていたな・・・君はたった一度仕事をしくじったことがある・・・そしてその原因は、彼・・・ゴルゴ13だったな・・・そのゴルゴ13の行動に関する情報を提供しようじゃないか・・・」
「奴は、奴はいまどこにいる!?」
(ストーリー)
オーストリアのインスブルックで依頼者アンドレイが待っていた。その後ソ連のレニングラードに向かった。アンドレイはソ連の家族の下に帰ってきたのだ。しかし家族は誰一人許さなかった。それはアンドレイは、第二次世界大戦中に母国ソ連を裏切りドイツの捕虜となって働いたからだ。
家族に追い出されて、友人のもとを訪ねた。ソ連では戦争犯罪時事故はなく、アンドレイは卑劣な裏切り者として罰せられるという。その友人の家にいたときに、KGBのワシンスキーが来てアンドレイは逮捕された。誰が自分を密告したのかが気になった。ワシンスキーは教えようとしない。その交換条件として、ワシンスキーがゴルゴに部下を殺害されていて、恨みを持っていたため、ゴルゴが今いる場所を教えると伝えた。
ワシンスキーは孫娘のオリガが密告したと告げる。アンドレイはショックで呆然とした。ワシンスキーがゴルゴはどこにいると尋ねたときに、アンドレイは狙撃された。アンドレイはゴルゴに自分を標的に依頼したのである。
(解説)
「英雄都市」の一幕である。密告したのがだれか気になってが、ワシンスキーは教えようとしなかった。そして、その交換条件を付けることで、その名前を聞きだそうとしたときのアンドレイとワシンスキーの会話である。
相手の一番欲しい情報を提供すれば、こちらが一番欲しい情報を手に入れられる。まさに情報のバーターというものだ。こちらが何も教えないのに、相手から情報を聞き出すのはアンフェアというものだ。ビジネスは常に対価を考えよ。
[教訓]
〇相手の一番欲しい情報を提供すれば、こちらが一番欲しい情報を手に入れられる。
〇ビジネスは対価を考えろ。