「我々が本部を差し置いて東側とひそかに取引をしたことが本部に知られてしまったらしいのだ!!そして、俺の始末を・・・ある一流の殺し屋に依頼したらしい!・・・」
「・・・本部が外の者に仕事をさせようというんですからね、そいつは並みの相手じゃありませんね、ボス!」
(ストーリー)
香港政庁警察の警部にダーク・張・スミスというものがいた。あだ名でショットガン・スミニー飛ばれていた。スミニ―は金塊密輸組織を追っており、組織のボスであるベルジェ・ザネは組織の者にスミニーを襲わせた。そのはずだったが、姿形の似ていたゴルゴを襲ってしまった。
また、ザネを暗殺者が狙っている情報を入手し、それがゴルゴであることを知って、恐怖した。そこで、スミニーとゴルゴを闘わせようと画策する。
スミニーは、過去、ゴルゴからMIPのガードを命ぜられたが狙撃を許してしまって、ゴルゴを目の敵にしていた。しかし中々律儀なもので、ゴルゴがザネとその一味を殺害、つまり仕事が済んでから、ゴルゴに対峙した。しかしスミニーはゴルゴに射殺されるのだった。
(解説)
「九竜の餓狼」の一幕である。ゴルゴのターゲットであるベルジェ・ザネは金塊密輸組織の一員であったが、本部に内緒で、別に共産国家と金の取引をしていた。そこで、本部がザネを始末するために、ゴルゴに殺害を依頼したわけだが、ザネが部下にこれはヤバいといったわけである。
通常の会社であれば、内部で処理をする、そのほとんどが、懲戒処分、解雇といったことになるが、法に触れると公的機関のお世話になることがある。例えば業務上横領等のケースだ。ほとんど内部処理の手におえないとき、あるいはメディアにスクープされてやむを得ず、という場合に限る。なるべく社内で内々に処理した方が、会社のブランドイメージを損なわずに済む。ゴルゴの場合、公権力を上回る存在だ。公権力であれば命は助けれくれる可能性もあるが、ゴルゴに狙われたらもはや死刑は免れない。
ビジネスにおいては、勝手に業務上横領なり、陰で取引できないような仕組みを作ることが先決だ。悪さできなければ、会社のイメージを損なわずに済むのだから。
些細なことでも、SNSを通じて、企業の悪評は伝わる。ブランドイメージ確保のために、不祥事が起きない組織作りが不可欠である。
[教訓]
〇内部統制システムを整備せよ。
〇普段コストをかけた方が、全体コストが安く済むという発想を持て。