「金さえありゃあ・・・ヒットの一つや二つ!!いつだって飛ばして見せる!!」
「金さえあれば・・・お前の演出で客が入る、というのか・・・?」
「な、なに、俺の作品にケチをつけるのか!?」
「自分の未熟さに気づかず、金のせいにする・・・お前は永遠に三流だな!」
(ストーリー)
ボブ・スティグナー副社長は、テッド・コーナン会長を殺そうとしていると、会長は睨んでいた。スティグナーは売れない役者ばかり集めて、売れないシナリオで売れない演出をしていた、カネさえあればヒット作を飛ばせるとブロードウェイのごみだめで自棄になっているところ、才能を見出したコーナン会長が拾い、プロデューサーとして育て上げた。
スティグナーはレデル・ニコラヴィッチを狙撃者として依頼した。その情報をコーナンも得ていた。そこでゴルゴに、オヘア空港でジェット機から降りる瞬間に、自分を狙うに違いないから、そのときに、ニコラヴィッチがコーナンを狙撃する寸前に、ボブを処刑してほしいと依頼した。狙撃されるのを待ち望んでいるボブの額をぶち抜き、その後にニコラヴィッチを葬る。ニコラヴィッチの狙撃の寸前であれば、コーナンにとってもリスクだ。その危険の保証としてゴルゴに依頼した。
ゴルゴは、プロゴルファーの弾道を分析するオペレーターにニコラヴィッチの射撃角度を分析させた。そしてコーナン会長の依頼を実行するためには、いつものようにコーナン会長が車いすをスティグナーに押されて出て行くことと、ニコラヴィッチが狙撃者であることを条件した。
そして、スティグナーとコーナンが飛行機から出た瞬間、ゴルゴはニコラヴィッチが銃の引き金を引く瞬間、その右指を狙撃。ニコラヴィッチのはなった弾丸は逸れ、スティグナーの額を貫通した。次にニコラヴィッチがゴルゴをスコープで覗いた瞬間に、ゴルゴはニコラヴィッチを射殺した。
(解説)
「スーパー・スターの共演」の一幕である。ボブを拾い上げたときの会長テッドの台詞である。こういう人は良くいる、カネさえあれば、と。だいたいこういう奴にかぎって、金を受け取っても、全て使い切って溶かすだけで、ビジネスを上手く遂行する能力など持ち合わせない。本当にすごい奴は金がないなりに、なんとか事業を軌道に乗せるものだ。カネがなきゃできないと言っている奴は、所詮金があっても何もできない。
[教訓]
〇金がありゃできるとほざいている奴は、金があっても使い切って溶かすだけである。永遠に軌道に乗せることはできない。