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情報を知ることはルールの中に入っている

「なぜ目を通さないんだ!?奴に関する情報をこれだけ集めてきてやったんだぜ!敵を知って百戦危からずって戦訓にもあるだろう!」
「顔は覚えた・・・それで十分だ!」
「相手はタダのネズミじゃない・世界を股にかけた超A級のプロなんだ!!あんたが殺したベトコンなんて・・・奴に比べればハエみたいなものなんだ!」
「ベトナムでは、俺たちは互いに相手の武器、兵力を知って戦った・・・だが今度の相手は俺の事も、俺に狙われていることすら知らない!」
「つ、つまりあんただけが知っているのはフェアじゃないというのか!?」
「そうは思わないか?」
「これは互いに体重を図ってから殴りあうような試合じゃないんだぜ!!殺される前に殺さなきゃならないんだ・・・」

(ストーリー)
ダン・ストライカーは自分が癌だということを知っていた。ベトナム従軍兵で枯葉剤の原因だと思っていた。妻が若い男といるところを目撃し、勢い余って妻を絞殺した。

政府機関がストライカーを捕え、ゴルゴを消せば契約時に10万ドル、完了時に10万ドルを支払うとした。ストライカーはゴルゴを追ってローマに向かった。

ローマはイタリア名物のシロッコ(北アフリカの砂漠から地中海を渡って砂埃を運んでくる南風)が吹き続けてきた。

ストライカーは、ゴルゴが要人暗殺を行うと思われる場所を訪れ、ゴルゴの名を呼んだ。ゴルゴはストライカーの背後に回ったが殺害しなかった。仕事を完了してから、また会おうと伝えた。ストライカーはゴルゴとの一騎打ちでベトナムを思い出した。ゴルゴは銃の弾を打ち尽くしたが、ナイフでストライカーを刺殺した。ゴルゴはシロッコのため、要人暗殺の仕事を延期した。

(解説)
「兵士は森に眠る」の一幕である。この世にはフェアな勝負なんてない。一般的にフェアだと思われていることは、まるでフェアではない。ルールの中で戦うことがフェアであるという認識でしかない。どう考えても、大企業と一匹狼がまともに戦って勝てるわけはない。しかし何とかして勝つためには、情報が必要だ。奇襲も必要だ。「敵を知って百戦危からず」とは孫子の言葉である。そもそも敵を知ることはルールの中に入っている。

[教訓]
〇敵を知ることはルールの中に入っている。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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