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ビジネスは守りに入ってはいけない。特にリーダーは絶対に。

「拳銃沙汰になれば、君だって黙ってはいまい・・・死人でも出ると私の立場がないのだよ・・・ここのところを分ってほしいのだ・・・騒ぎが起きる前に、ハワイを離れてくれないか、ミスター・東郷・・・私も、あと二年もすれば定年退職だ・・・若い魅力的な妻もいる・・・面倒には巻き込まれたくないのだ・・・」

(ストーリー)
ハワイのワイキキ海岸で、シカゴの大物マフィアが射殺された。当然ゴルゴの仕事であったが、警察は全く犯人がつかめずにいた。そこで以前、ゴルゴを逮捕しようとしたFBIがいて、今回もゴルゴの仕業だと勘づき、ゴルゴに接触を図る。昔、そのFBIはゴルゴの身柄を拘束したものの、ゴルゴは国防総省に身柄を引き渡された。上からは「個人的な正義感より、国家的見地の価値感の方が重要だ。ゴルゴ13の捜査は打ち切れ」と言われ、抗議を続けた結果、ハワイに左遷された。

面倒に巻き込まれたくないから、ハワイから去ってくれと、そのFBIは言う。ゴルゴの事を知りすぎたからか、その後、そのFBIはゴルゴに射殺された。

(解説)
「残光」の一幕である。個人的な正義感を持っていると非常に生きづらいのが現在の世の中だ。そもそも正義なんてものは弱者のためにあるのではない、強者のためにあるのだから。

結局、そのような個人的正義感を自分の心の中に封印できたものが、平凡な生活を送ることができる。封印した後は、長いものにでも巻かれて、愚痴もこぼしてはならない。しかし、その個人的正義感を持っていたものが長いものに巻かれだすと、無気力成人になるのだろう。そしてどうにもならず、赤ちょうちんの下で酒を飲みながら管を巻いていればいいのだが、ゴルゴにハワイから出ていってくれとというだけではなく、今までの事を知りすぎた。どこかでFBIにゴルゴの事を話してしまうだろう、そう思わせてしまったがために命まで落としてしまった。

騒ぎに巻き込まれず、定年退職まではもう少し、きっとサラリーマン社長は誰しもそう思っているだろう。自分が社長やっているときに、過去の不祥事とか出てくれるなよと。こうなったら人生終わりだなと思う。そして今回はゴルゴが終わらせてくれたのだ。

[教訓]
〇守りに入ったら社長もビジネスも終わる。常に攻めろ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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