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パフォーマンスの最大化のために、部下にすべてを任せること

「中を見たまえ・・・用意した5万ドルの札束の底にダイナマイトが隠して仕掛けられている・・・君は彼に報酬として、このかばんを手渡すとき、セットされた時限装置にそっとスイッチを入れるだけでいいんだ。手はきれいにし。頭は冷静に、心は熱く・・・」

(ストーリー)
ゴルゴが一番、気を緩めるところはどこか、それは依頼者と会う時という結論で、依頼者がゴルゴを殺害するのが一番確率の高い方法であるということになった。

KGBは、ゴルゴの殺害のために、ゴルゴに殺害された兄を慕う弟リカルドを依頼人にしようと画策した。KGBとしても、兄のアントニオを射殺し、KGBの作業を妨害して多大なる損害を与えられたため、計画や費用を全額持った。

ゴルゴとの初回の面会場所には、ゴルゴは来なかったが、別の場所を指定してきた。そしてKGBは念には念を押した。銃の他、青酸銃、ゴルゴに手渡す紙幣入りトランクにダイナマイトを仕掛けた。ゴルゴが依頼者と接触したときに、KGBはトランクのダイナマイトを遠隔操作で爆破するつもりでいた。

しかし、再度ゴルゴは予定を変更し、ある風車小屋に設定した。リカルドはゴルゴの声がする方に銃弾を放った。そして兄の仇を取ったと喜んだが、銃弾を撃ち込んだのはタダの人形だった。

銃声が聞こえたときに、KGBは風車小屋ごと爆破する。しかし、ゴルゴは爆弾を遠隔操作していたKGBを背後から射殺した。

(解説)
「棺に誓いを」の一幕である。KGBは爆弾を遠隔操作で爆破できるようにしておいた。しかしリカルドはあくまでも自分の意思でゴルゴを殺せると思わせておかなければならない。当然、死ぬことは覚悟していたとしても、いつ爆破されるかわからない状況では、ゴルゴとの対峙は難しいだろう。

ビジネスにおいても、仮に部下をコントロール下に置いていてとしても、部下は自ら事態をコントロールできているのだと思わせておいた方が、高いパフォーマンスを発揮する。

[教訓]
〇部下には、全て任せよ。裏でコントロールしていたとしてもそう思わせておけ、高いパフォーマンスは自由を持たせた中で発揮する。制約時には発揮されない。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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