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ラッキーパンチとは長い時間コツコツを続けていれば起こりえること

「しかし、ダニエルがやって来るちょうどその時に、彼をこの地で捕まえることができたなんて・・・まさに神の思し召しだ・・・」
「俺には・・・何かの偶然がそうさせたように思えるよ・・・あの男に、神の配剤が作用する余地があるとは、どうしても思えんからな・・・」

(ストーリー)
国連安保理がレバノン地区の安全の回復を支援するために、国連暫定軍を創設した。これが国連レバノン暫定軍(UNIFIL)である。外務省の職員は、人的派遣にはカネと違って説得力があると考えていた。UNIFILに国連から日本の西田中尉が合流してきた。

UNIFILは敵のいない軍隊である。敵のいない軍隊なのだ。そして原則は完全自己正当防衛、確実に自分の命が狙われていると判断できるまで絶対に発表できない。さらに相手を撃つときに、まず空を撃つこと。

UNIFILのコンウェイ曹長はゴルゴに、イスラエル国防軍のダニエル大佐を殺害してくれと依頼した。UNIFILのノイマンは、レバノンの子供を助けようとして、背後からイスラエル軍に撃たれた。ダニエル大佐はノイマンの仇なのである。

イスラエル軍が戦車で進行してくる。UNIFILの装甲車で行く手を阻むが、強行突破された。武器を使えないため、兵士同士で殴り合った。UNIFILの連中を500メートル外に下がらせろとダニエルが命令した。ダニエルから500メートル以上離れた後で、もう一度UNIFILとイスラエル兵の小競り合いがあった。その時にゴルゴがダニエルを射殺した。イスラエル軍が抗議。しかし500メートル離れていて、狙撃できるわけがないと言い張り、その場が収まった。

(解説)
「THE SILENT ARMY」の一幕である。ノイマンの仇ダニエル大佐がこの地にやって来る。ちょうどその時、ゴルゴも近くに来ており、UNIFILは簡単に接触ができた。これをして、UNIFILのコンウェイ総長と部下が、話していたときの会話である。神の配剤とは、神は人それぞれに資質や能力、機会を程よく配するものであるということ。ここではダニエル大佐を殺害するための機会がUNIFILのコンウェイ曹長に与えられたことを意味する。

人生にはときに偶然、なぜこの時期に、ということがよく起こる。もう駄目だと思っていた矢先に、一気に状況がひっくり返るほどのラッキーパンチが起こることもある。それは偶然でしかないのだが、逆に必然ともいえる。我々は、将来、自分のビジネスがどうなるかはわからない。できることは、自分を信じて、毎日コツコツとやり続けるだけである。失敗しそうになったら改善する。試行錯誤の繰り返し。ラッキーパンチというものは偶然には起こらない。積み重ねるうちに起こった事象である。従って、最初からラッキーパンチを狙っていては、ラッキーは起こらない。しかしそれに気づかない一発屋もいるから御用心。

[教訓]
〇ラッキーパンチは狙って起こるものではない。コツコツ、地味な活動を続けた結果、起こるかもしれないことなのである。偶然は実は必然なのだ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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