「アキノ、一応じいさんの口座調べてみろ!」
「ええ・・・やってはみますが・・・」
「やってはみますが、じゃあねえだろうがっ!!とっとと調べてこいっ!!ったく!ラクしようラクしようと、しやがって!」
(ストーリー)
ロバート・ウィンダムが愛した女性の恨みを晴らしてほしいと、ゴルゴに依頼した。その後日、ウィンダムは酒を飲んで死んでいた。死因をクリアキン警部が調査する。それ自体は心臓が悪く、アルコールについてドクターストップがかかっていたらしい。しかし安らかな顔で死んでいるのが気になっていた。
ウィンダムは書き損じの脅迫状を残していた。あて先はがフレドリック・アトキンス、元FBIのロス支局長である。ウィンダムの口座を調べると25万ドルもの大金が動いていることが分かった。しかしそんなに持っているわけはない。元手を誰が出したかを調べることにした。ウィンダムの部屋に残されていた写真に、若きマリリン・モンローの姿があった。どうやらウィンダムとモンローは同じ孤児院にいたことがわかった。さらに別の写真にはアトキンスがモンローと写真に写っていた。そしてモンローの来ているジャケットに見覚えがある。それはウィンダムが死んでいたときに来ていたのと同じモノであった。
クリアキン警部とアトキンスはモンローの墓の前で会う。アトキンスはモンローの死を阻止できる立場にありながらしなかったと、ウィンダムから怨まれていた。厳密にはウィンダムはアトキンスがモンローを殺したのだと勘違いしていた。アトキンスもモンローを愛していたため、モンローへの罪滅ぼしとして、ウィンダムに自分を殺すための殺し屋を雇ういら金を提供したのだった。
警部がアトキンスを逮捕しようとしたときに、アトキンスはゴルゴに射殺された。どこから撃ってきたのか、警部にはわからなかった。
(解説)
「ウエストウッドに死す」の一幕である。クリアキン警部が部下のアキノに対して命じたときの台詞だ。
全社的な決まり事を作っておいた方がいい。その一つが、上司が命じたときには「すぐにとりかかります」あるいは「期限はいつまでですか」である。これは上司が命令したときにはこの二つしか言ってはならないとルール決めしておくしかない。従業員は給料をもらえば、それ以上仕事を抱えても損だから、なるべく仕事を抱えないようにする。これは致し方ない。基本給と業績給による報酬体系は面倒かもしれないが、業務量と売り上げが比例するような場合には、事務系の職種と言えども、必要不可欠になってくる。それは時間給という発想ではない、成果給にするのだ。そうすれば、否が応でも時間内にできるだけ多くこなそうとする。後者の期限を尋ねる場合は、今、直近でやらなければならない仕事をかけているような場合に必要になってくる。仕事の優先順位だ。それも従業員に勝って決めさせてはならない。上司が決めるべきことである。
[教訓]
〇上司が命令したら、ルールとして「すぐにとりかかります」「いつまでにやらなければなりませんか」の二つだけしか言ってはならないようにしよう。