「ところでボス・・・ゴルゴ13ってのは並みのプロじゃないってことですが・・・何か手はあるんですかい?」
「さあな・・・作戦ってのは現地の地形、そこにいる相手の心理状態・・・そいつをよーく考えて決めるもんだ・・・」
(ストーリー)
ゴルゴがニューヨークを取り仕切っているマフィアの一員、エンリオ・デ・ドラーゴという大ボスを射殺した。刑事ディノが家に帰ってきたときに、妻とその噂を話しているのを息子のカルロが聞いていた。カルロがマフィアからカネを借りていたが、返済期限を過ぎても払えなかった。何とかお金を工面するために色々な人にお金を借りたが500ドルにならない。そこで、大ボスを射殺した犯人がゴルゴであることを新聞記者に話した。それでも足りない。しかしゴルゴの事を話したら、お金をカルロに貸したボスは、ゴルゴを倒せば、自分がマフィアの大ボスになれると思い、カルロの父親の刑事にゴルゴの資料を持ってこさせたり、新聞記者に頼んでゴルゴの居場所を探らせた。
ゴルゴはナイアガラのホテルに泊まっていることがわかり、ボスとメンバー、カルロも含め、ゴルゴの下に向かった。
(解説)
「ハロウィン ニューヨーク(前編)」の一幕である。マフィアのメンバーがドラーゴ大ボスの仇を取るために、ゴルゴの居場所を突き止め、電車に乗って移動中に手下がボスにゴルゴの対策を聞いて返ってきた答えである。
もの凄い信実を言っているのだが、ゴルゴ相手にそんなのんきでどうするのという気もする。しかし一般論としての作戦の立て方としては妥当である。そもそもどういう場所にいるのか、ゴルゴが今どういう状態にあるのかを知らなければ対策の立てようがない。対策は現地で立てるべきである。
飲食店を出店する際にも、どのような場所に出すかによって、大まかなコンセプトは決めておけるが、実際に出店した後の顧客層によって、そのコンセプトは修正を余儀なくされる。現地でやってみないことには作戦は立てようがない。だからと言って、無策でも困る。
[教訓]
〇作戦は現地で立てるのがセオリーだ。しかしその現地が適切かぐらいは調査しておけ。