「修記郎・・・もうよせっもう芹沢家殺人事件を追うのは、やめろ!・・・すべてを忘れて新しい人生をやり直すんだ・・・」
「後藤・・・いったはずだぞ・・・お前と違って俺は根っからの“イヌ”だってな・・・」
(ストーリー)
芹沢家が惨殺され、6人の子供のうち長女ひろ子と使用人が行方不明となっており、子供の芹沢五郎が現場に残されていた。刑事は五郎に当時の様子を聞くが何も答えない。事件後15年たち、殺人事件は時効を迎えた。
時効成立後、ひろ子と使用人の行方が分かった。関わった刑事は事件の真相を解きたいと思い、時効成立後まだ独断で調査を進めていた。ひろ子は五郎と会った後で話をすると刑事に約束した。しかしひろ子が入った部屋には五郎が残っていただけで、ひろ子は姿を消していた。また、五郎を育てていた佐久間茂造が殺された。また、使用人も立て続けに殺された。「ぼっちゃん」という言葉を残して。
刑事は芹沢家の殺人も全て五郎が関係しているとにらんでいた。しかし物的証拠は何ら出てこない。関わった刑事は二人とも辞表を提出。刑事の一人安井修記郎は五郎を追って出国した。修記郎の推理によると、芹沢家は暗殺集団のメンバーであったというものだ。そして五郎はゴルゴの本名であると考えた。
修記郎はゴルゴに自分への射殺を依頼した。ゴルゴが芹沢五郎本人であれば、杖が額中央より左に言ったときに撃ってくれ、そうでなければ右と。結果ゴルゴは杖が額の中央のときに狙撃した。
(解説)
「芹沢家殺人事件」の一幕である。後藤と修記郎は刑事をやめて、後藤は自衛官、修記郎は五郎を追った。自分を根っからの犬であると言い切った修記郎は、最後の最後まで事件の真実を追うのをやめなかった。自分の命を懸けてまでゴルゴにその真実を問うたが、まあ現実は五郎はゴルゴではないということなのだろうが、真相はゴルゴからも語られていない。
ビジネスにおいても、成功をひたすら追いまくる「犬」になることが大切だ。頭を使って何とかするのではなく、五感を使って何とかする。もはや視覚、嗅覚、聴覚の世界だ。頭で考えて上手く行くとか行かないとかは永遠にわからない。でも感覚で上手くいきそうな気がするところまでわかる。後は自分の感覚を信じるしかない。経営者は犬になるのだ。
[教訓]
〇経営は理屈ではなく、感覚だ。犬になれ。